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柿の木を強剪定しました

 三年八年と言うように、柿は成長の遅い木ですが、放っておくと上へ上へと伸びていって、そのうち手がつけられないほどの大木になります。

 実際、我が家の柿の木(渋柿です)はその悪いお手本みたいな状態でした。

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 長年放置してあったがために、もはや高枝切り鋏をもってしても採れない高さに実をつけるようになりました。

 不要な枝が編み物のように交錯しているので、ものすごい数の実が付くわりには一つ一つが小さく、干し柿にすると縮んでしまって食べるところがほとんどありません。

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 そんなわけで、今はもっぱら野鳥たちの“冬の餌場”と化しています。

 さすがにそろそろ手を打たないとまずいな、と先日、重い腰を上げて剪定を行いました。

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 道具はこちら。大小2つのチェーンソーです。主に使うのはハンディタイプのほうで、脚立に上っていらない枝をバンバン落としていきました。

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 参考にしたのは農業系YouTuberさんの動画。空に向かって伸びる幹や枝を払い、横に伸ばしていくのがコツとのことでしたので、それに倣ってみました。

 こちらの柿の木は、付け根から3つの太い幹に分かれていたんですが、東西に斜めに生えた幹の先がそれぞれ太陽を求めて上へ上へと伸びようとしていたので、主幹を残して大本から切断。

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 まっすぐに生長を続ける主幹も一部が空を仰いで上昇機運だったため、先端をバッサリとカット。

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 切り口には雑菌感染を防ぐためのオレンジ色の塗り薬(癒合剤--ゆごうざい)を塗ります。人間にとってのオロナインみたいなものですね。

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 時々、遠目から樹形を確かめながら小一時間ほどかけて作業しました。

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 まずまず良い形に整ったんじゃないでしょうか。

 切断した太い枝や幹は1〜2年干してから薪に。細い枝は焚き付けにします。我が家の場合、薪ストーブのおかげでゴミが出ないのが助かります。

 さて今年の秋は大粒の柿が実るかな。今から楽しみです。

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コンポストが凍って“冷凍残飯”に...

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コンポストが満杯で生ゴミが捨てられない!」

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 家族が悲鳴を上げたので、母屋の裏手に回ってコンポストの蓋を開けると、なるほど。残飯が縁のあたりまで迫ってパンパンです。

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 足元の横蓋を開いて底に溜まった土を掻き出しましたが、その後にぽっかり空洞ができてしまい、溜まっているはずの新しい土が落ちてきません。

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 連日のマイナス外気のせいでコンポストの中が凍ってしまったようです。

 そういえば蓋を開けたとき、生ゴミのイヤなニオイがまったくしませんでした。

 冷凍食品ならぬ冷凍残飯になっちゃったんですね。

 スコップを上から差し込むと、シャーベットと氷の中間ぐらいでしょうか。予想外に重い手応えがします。

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 ならばひたすら突っつくしかない、と腹を括ってスコップでザクザク切り込むこと30分。

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 ほどよく汗ばんだ頃、ようやくこれだけの土を取り出せました。

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 発酵・分解が進まず生ゴミのままだったらどうしよう、と心配したのですが、幸い黒々した良い土に還っていて一安心。

 ちょっとグロいですけど、分解を助けるミミズさんも一緒にたくさん出てきました。

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 ゴミの嵩が少し下がったので、これでしばらくは残飯の処分に困りません。

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 せめてコンポストが凍らないぐらいまで、早く暖かくなってほしいものです。


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頼んでもいないのに大工仕事?

 朝、家の外からトントントン...木槌で外壁を叩くような音が聞こえてきました。

 あれ?ご近所で普請でも始まったかな?...一瞬そう思ったのですが、お隣は結構離れています。釘を打つ音がここまでリアルに響くというのは、いかにも不自然です。

 となるとキツツキでしょうか。以前にも窓の外でカツカツと木槌を打つような異音がして外を見たら、アカゲラが母屋の柱に穴を開けていました。

 その時は業者を呼んで無垢の柱に分厚く塗装をしてもらい、以来、アカゲラは寄り付かなくなりました。

 もしやまたあいつか?...とサンダルをつっかけて外に飛び出すと、軒下あたりで大きな野鳥が頭を振り振り大工仕事の真っ最中。

 シッシッ! 野良猫を追い払うように手を大振りに振って近づいていくと、慌てた様子で隣の栗の木に飛び移りました。

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 体長は30センチほどでしょうか。鮮やかな緑色をしています。そして後頭部が真っ赤。あ、これはアカゲラじゃなくてアオゲラです。

 体色からすれば「ミドリゲラ」ですが、昔の人は緑色のことも「アオ」と言ったので「アオゲラ」と呼ばれるようになりました。

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 不意を突かれたアオゲラは、しばらく梢で未練たっぷりにこちらを眺めていましたが、そのうち根負けして森のほうへ飛んで行きました。

 先ほど止まっていた柱を見ると、新しい穴が1つ、2つ...。塗装が剥げているのですぐにわかります。

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 脚立に乗って真正面から覗いてみたら、木工用ドリルで穿ったように結構奥深くまでまっすぐに開いているのにびっくり。

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 ううむ、こりゃまた新たな対策を練らなければ。呼んでもいないのにやってくる“森の大工鳥”。迷惑千万です。


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今年もブルーベリーを“散髪”しました

 ブルーベリーの木は成長が早いうえに丈夫で病気知らず...とは聞いていましたが、実際に育ててみるとその旺盛な生命力に驚かされます。

 毎年、冬の間に枝を切り詰めて株と株の間を風通し良くするんですが、芽吹きの季節とともにあらゆるところからニョキニョキと新しい枝がのびてきて、気がつくとこんもりとした茂みができあがってしまいます。

 こちら7月のブルーベリー畑です。一面の緑の中に無数の実がなり、正直、採り切れまないほど。

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 収穫が終わり、11月に入ると美しく紅葉しますが、それぞれの株は背丈が春の倍ぐらいに伸びています。

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 そして冬。ようやく成長がストップするので、斜めや下方向に伸びた枝や古くなって樹勢が衰えた幹を問答無用でじゃんじゃん切っていきます。

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 プロの農家系YouTuberさんの動画などを見ると、剪定の際の細かな心得や「べからず集」が紹介されていますが、こだわっているとあれこれ思い悩んでしまって作業がはかどりません。

 なので、とにかく上へ上へと伸びる元気な枝を残して、あとはスポーツ小僧の坊主刈りさながら右から左へと休まず剪定鋏を動かしひたすら刈り続けます。

 ブルーベリーの花芽は枝先に付くので、こんなふうに真っ直ぐな枝を先端まで残しておくのが良いみたいなんですが...

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 こちらのハイブッシュ系の株は、思い切って先端を短く切り詰めないと夏の間に3メートルぐらいまで伸びてしまって、収穫時に手が届かなくなるんですね。

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 なので手心を加えず先っぽから集中的にカットしています。

 それでもこの1株だけで2000粒近いブルーベリーが獲れるから不思議。これだけ刈っても春先に新しい枝がつぎつぎに出てきて数百の白い花を咲かせ、たくさん実を付けてくれます。呆れるほど強靭なんですね。

 散髪が終わってすっきり見通しの良くなったブルーベリー畑です。刈った枝はこのように積み上げておき、半年ほど乾燥させて焚きつけなどに再利用します。

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 ものぐさな私たちにはうってつけの果樹です。


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マイナス9度の散歩は、きついよ

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 この冬最強の寒波がやってきました。

 安曇野では1月24日の正午から雪が降り出すとの予報でしたが、ちょうど時報の10分ほど前に粉雪がちらちら舞い始めました。

 寒さのせいか、我が家のヨーキーは珍しくハウス(猫用のちぐらを使っています)からいつまで経っても出てきません。

 昼前にようやく目を覚まして朝ごはんを食べると、やおら散歩に連れて行けとせがむのでした。

 空模様を気にしつつ外に出ました。ちょうどイヤなタイミングで雪が降り始め、15分ほど歩いているうちに風が出てきました。横殴りの本降りです。

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 それでもヨーキーは黙々と歩いて、電柱にお約束のモノを引っ掛けるなどマイペース。いつものルートを悠然と回り、意気揚々と家路につきました。

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 翌日。雪は小止みになりましたが15センチほど積り、しんしんと冷える朝を迎えました。

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 寒暖計はマイナス9度を指しています。真冬日です。きっちり防寒していても、鼻の頭から頬のあたりがパリパリと音をたてて割れそうなほどの冷たさです。

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 家の周囲は一面の雪。いつもならキツネやイタチ、キジ、野良猫なんかの足跡が残っているんですが、今朝の雪野原は餅の表面ようにツルリときれい。動物たちも森の中で息を潜めて大寒波をやり過ごしているのでしょう。

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 そんな中を日課の散歩に出かけました。クルマの轍があるうちはその上を歩けばよかったんですが...

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 徐々に雪が深くなってきて、やがて未踏の雪原に突き当たりました。

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 まさに「僕の前に道はない僕の後ろに道は出来る」(高村光太郎)って感じ。

 どうする? 先に進む?

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 ヨーキーにそう尋ねると、後ろを振り返ってスタコラサッサ。来た道を一目散に戻り始めました。

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 家に帰ってストーブの前で丸まったヨーキー。毛むくじゃらですが、やっぱりマイナス9度の散歩はきつかったようです。やれやれ。

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新潟産のメバルでアクアパッツァを作りました

 長野は言わずと知れた“海無し県”ですが、ここ安曇野に関していえば新潟、富山、石川など北陸方面から結構、新鮮な魚が入ってきます。

 なのでスーパーの鮮魚売り場でおいしそうな魚を見つけたら、すかさず買って帰ることにしています。

 煮たり焼いたりはもちろんですが、プリプリと肉ののった白身魚が手に入った日はダッジオーブンでアクアパッツァを作ります。

 こちらが我が家のダッジオーブン。以前、友人の結婚祝のお返しに頂きました。

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 本来なら古民家の囲炉裏火にかけて、真っ赤に熾きた煉炭を上蓋にたっぷり載せて上下から加熱するのが最高です。

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 ただ古民家の冬はベラボーに寒いので、この時期、私たちはイワタニのカセットコンロにダッジオーブンを載せて卓上で調理しています。

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 南部鉄のオーブンの底にオリーブオイルを垂らし、スライスしたニンニクを炒めます。少し色づいてきたら、ズッキーニを敷き詰めてその上に魚を丸ごと置いて、アサリ、オリーブの実、ケーパー、ミニトマト、アンチョビなどを適当に撒き、仕上げに白ワインを具が隠れるぐらいまでたっぷり注いで蓋をします。

 後は強火で15~20分、蒸し煮にするだけ。

 この日はスーパーで買ってきた新潟産のメバル2尾を使いました。

 ダッジオーブンで一気に加圧・加熱するので魚と貝の旨味がスープに滲み出してきて、素材の味が「これでもか!」と言うほど鮮やかに引き立ちます。

 皿に盛ったところです。一見、手の込んだ料理のようですが超簡単に出来ちゃうんですね、これが。

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 キャンプ料理並みに大雑把に作るせいで毎回、味が微妙に変化しますけど、それもアクアパッツァの楽しみ。塩味と酸味のバランスがどこら辺に落ち着くかは口に含むまでわかりません。

 今夜のメバルはほどよい酸味が利いていて大変美味でした。

 具を食べた後は、旨味が濃縮したスープにご飯を加えて弱火で水分を飛ばし、魚介のリゾットに。これまたチーズを溶かしたような濃厚な味になるから不思議です。

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 ローカロリーでヘルシーな即席料理アクアパッツァ。

 普通のお鍋でもできると思います。寒い冬にどうぞ。


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クシャミの出る散歩道

 最低気温がマイナス10度近くまで下がる今日この頃ですが、毎朝、犬の散歩に出かけると、なぜかいつもきまった所でクシャミが出ます。

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 その場所がこちら。緩い上り坂の正面に大小3本の巨大なスギの木が見えてくると、やおら鼻がムズムズ、鼻水がツツ~と垂れ始めるんですね。

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 よく見ると、雄花には橙色をした花粉が盛り盛りに載っています。まさに一触即発って感じで、一風吹いたらきっと大変なことになるでしょう。

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 ヨーキーも道に落ちた葉っぱのニオイをしきりに嗅いでは、ペッペッとまずそうに舌打ちしてそっぽを向きます。犬にとってもイヤなニオイがするみたいです。

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 とはいえ、いくら何でも花粉症の季節には早過ぎるので、このムズムズは視覚効果による条件反射なのかもしれません。

 春は待ち遠しいですけどスギ花粉は勘弁ですね。


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安曇野の紹介番組が少ない理由は?

 安曇野は一応、観光地ということになっていますが、実のところあまりキャッチーな観光スポットがありません。

 せいぜい、大王わさび農場でわさびソフトクリームを舐めるぐらいじゃないでしょうか。

 北アルプスの威容を、歩きながらあるいは自転車に乗って眺めるには最高のロケーションですが、観光バスが列をなして待機するようなわかりやすい名所旧跡やら行楽施設はほぼ見当たりません。

 そのせいでしょうか、全国ネットのテレビ番組で安曇野が紹介される機会はごく稀れです。

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 去年(2022年)11月26日放送の「ブラタモリ」は安曇野にとってまさにハレの日でした。番組では、わさび田を生んだ安曇野の特徴的な地形と、安曇族の遠い記憶の物語をフィーチャーしていましたが、最近ではこれが唯一の全国規模の“露出”だったように思います。

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 ちなみに「ブラタモリ」の第1回放送(原宿編)は2009年10月でした。以来、タモリさんはその時々の旬な女子アナ同伴で全国の観光地を巡り巡っておられるわけですが、ここ安曇野にたどり着いたのは放送開始から実に13年目。第223回目にして、ようやくと言いましょうか彼の地に足を運んでくださいました。

 しかも第223回のお題目は「安曇野 〜安曇野は、ファン多し!〜」。タイトルからしてボーバクとしています。

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 天下の「ブラタモリ」制作スタッフを以てしても、安曇野のとらえどころのなさ、茫漠さは如何ともしがたかったのでしょう。

 安曇野は定点で眺めても面白味が見えてきません。ゆっくり時間をかけて歩き回って、ようやく味わえる観光地?のような気がしています。

 その点、地元のテレビ局はよく心得ていて、長野朝日放送が2011年5月29日に開局20周年特別番組として制作・放送した「安曇野わんぱく日和」は、散歩の達人だった故・地井武男さんと地元・池田町出身の乙葉さんをゲストに、大糸線の臨時列車に乗って安曇野を縦走する魅力的な生中継番組…になるはずでした。

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 ところが、当日は朝から篠突く雨に。車窓から雄大なアルプスを眺めるどころか、お二人の会話も激しい雨音に掻き消され途切れがち。見ているこちらがハラハラドキドキするほどの荒れ模様になってしまったのです。

 暗闇と化した安曇野を鬼滅の刃の無限列車さながらに疾走するローカル線。地井さんも乙葉さんもお気の毒としかいいようのないほど青ざめた顔でレポートしていました。しかも、その姿がテレビ朝日系列24局で全国に生中継されてしまったんですね。

 正直、観光的にはマイナスオーラ全開でした。

 いやはや、安曇野はとらえどころが乏しい上に、何かとツイていません。


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余ったキウイでジャム作り

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 11月半ばに収穫したキウイが、完熟して食べ頃になりました。

 朝な夕な、せっせと食していますが、なにしろ大豊作で大小600個も採れてしまいました。とても食べ切れる分量じゃないことは最初からわかっていました。

 これ以上は日持ちがしそうもないところまで熟成してきたので、先日、まとめて10キロ分の皮を剥き、鍋にグラニュー糖、レモン汁と一緒に入れてグツグツ煮詰めました。

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 …と書くとあっけない感じですが、10キロのキウイの皮剥きは言うほど楽ではなく、果物ナイフをひたすら振り回すこと4時間。頭の中が緑と黄色の果実で飽和状態になるまで、手を動かし続けました。

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 もともとキウイは水分が多い果物ですから、ブルーベリーなどに比べると煮詰めても煮詰めても水っぽさが残ります。さらに水気を飛ばそうと火にかけ過ぎると焦げてしまいます。意外に火加減がデリケートだったりするんですね。

 出来上がったジャムは瓶詰めして沸騰した湯に逆さ漬けに。しっかり脱気したら完成です。

 10キロのキウイから一体何本のジャムが出来るのかやら予想がつきませんでしたが、実際に並べてみてびっくり。何と41本もあるじゃないですか。

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 こちらはその一部ですが、向こう1年ぐらいは持ちそうです。トーストに載せてもヨーグルトにトッピングしてもおいしいので、無駄にはならなかったかなと思います。


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三九郎(サンクロウ)を知っていますか?

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 三九郎(サンクロウ)を知っていますか?

 松本から安曇野一帯に残る正月の伝統行事です。全国的には「どんど焼き」「どんと焼き」の名前で知られる火祭りと同じもので、刈り取りの済んだ田んぼなどの平地に竹などの長い棒でティピ状のやぐらを立て、そこに年初に飾った注連飾りや書き初めの紙、目を入れたダルマなどを持ち寄って焼くイベントです。

 1月9日、松川村の安曇野ちひろ公園で昔ながらの三九郎を再現すると聞いて出かけました。

 広場の中央に高さ6メートルもある特大のやぐらが出来上がっていました。昨年末に、地元の人たち20名ほどが協力して、山から切り出したヒノキ5本を円錐状に組んで支柱にし、25本の横棒で骨組みを作ったそうです。その上にワラを掛け、サワラとヒノキの葉で全体をびっしり覆うのが松川村の伝統なんだとか。

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 内部には4畳ほどの空間があり、昔の子供たちはそこでカルタ遊びをしたり、餅を焼いて楽しんだそうです。

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 遠目には巨大なクリスマスツリーのようですが、てっぺんにあるのは★のオーナメントではなく大きなダルマさん。やぐらの外側にも大小数十個のダルマがぶら下がっています。

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 「億万長者」としたためた書き初めが貼ってありました。書き初めを燃やすと字が上手になると言われています。

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 そしてこちらが米粉で作った団子「繭玉(まゆだま)」です。柳の枝に刺して三九郎の残り火で焼いて食べ、無病息災の祈願をします。子供たちにとっては年の初めの楽しいおやつ大会なんですね。

 スタッフが用意してくれた繭玉を1本100円で買い、私たちも参加させていただくことにしました。

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 行事の始まりは道祖神へのご挨拶から。広場の外れの双体道祖神像にローソクを立て、全員で二礼二拍手一礼します。その火を村の年男、年女が提灯に移してやぐらに運び、火を放つんですね。

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 やぐらの内側のワラに火が点くと一気に炎が立ち上り、白煙とともに激しく燃え広がりました。

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 時折、パン!と爆竹のような音とともにダルマが地面に跳ね落ちます。文字通り「火ダルマ」になって地面を転げ回るので、うっかりそばには近づけません。

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 ものすごい火勢でみるみるうちにやぐらの外側が燃え落ちました。黒焦げになった5本の支柱は消防団員の方々が倒して脇に避け、燃えさかる葉を平らに押し広げていきます。

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 その様子を繭玉の枝を握りしめた子供たちが見守っています。

 火が落ち着くまでの間、村のみなさんが振る舞ってくださるお汁粉を食べて待ちました。

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 点火から40分ほどして、ようやく火元に近づくことができるようになり、繭玉焼きが始まりました。

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 気温は8度ほど。手袋を脱ぐと少し冷たいぐらいです。でも、熾火になってきたとはいえ、火のそばへ柳の枝を寄せると手のひらがカッカと火照ってきます。

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 30分ほどかけて繭玉を1つずつゆっくり焼き、口に放り込んでいきました。ふわりとかすかに甘く、極上のうまさです。童心に帰ってとことん楽しませていただきました。

 松川村のみなさんの心からのおもてなしに感謝、感謝の三九郎でした。


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プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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