動かなくなった草刈機の中から出てきたのは…
8年間、愛用しているMAKITA製の草刈機を1ヶ月ぶりに使おうと思ったら、エンジンがかかりません。
チョークボタンを押しても引いても、リコイルスターターのロープを引っ張っても引っ張っても、ウンともスンともいいません。
ほぼメンテナンス・フリーの丈夫な草刈機で、過去に故障したことは1回しかありません。
その1回も、草刈りの最中にボディの真ん中を貫くメインのボルトが振動で緩んで抜け落ち、部品がバラバラになって草むらに落下したという、ちょっとマヌケなトラブルでした。
落ちた部品を拾い集めてつなぎ合わせ、ドライバーで固定したら元通りに。本当にタフなヤツなんですね。
なのに今回はどうしたわけか、何をやっても起動しません。少し間を置いて再度、チャレンジしましたが、やっぱりダメ。
仕方なく、近所の農機具修理工場に持ち込みました。
メカニックのお兄さんは、一目見るなり、
「あ、僕の勘ではすぐに動きますよ、こいつ」
と言って、まず古いガソリンを抜いて新しいものに変えて試しますが、動きません。
そこでマイナスのドライバーをボディ後方の排気口に突っ込み、出し入れしました。
すると、中から砂埃に混じって何か黒い塊がスポン!と飛び出したのです。
「土蜂(ドバチ)が巣を作っていましたね。そのせいで排気が抜けなかったんです」
落ちた黒い塊を見て納得。干からびたハチの死骸でした。
再びリコイルスターターのロープを引くと、ビンゴ!一発でエンジンが回転し始めました。
お兄さんいわく、この季節、草刈機を1ヶ月ぐらい放置しておくと、ドバチ(クロスズメバチ)が入り込んで巣作りすることが結構あるんだそうです。
いやぁ、気づきませんでした。故障じゃなくて良かったですが、田舎は虫だらけで、意外なトラブルが起きるんもんですね。