満願寺でツツジと菖蒲を堪能しました
安曇野の西山にある古刹・満願寺にツツジを見に行きました。
こちらのお寺は、境内が極楽浄土をイメージして造られているんだそうで、木造のアーチ型をした素敵な橋を伝って三途の川(実際には北アルプスの清流が流れています)を渡るところから、参道が始まります。
週末に伺いましたが、私たち以外、誰にもすれ違いません。湧き水で少し滑りやすくなった坂を上っていきます。
道端にマムシソウが鎌首をもたげていました。植物だとわかっていても、手を咬まれそうです。
と、足元の石畳を小さなヘビがのたうって横切っていきました。マムシじゃなくてよかった!
山門を潜ると視界がひらけて、見事な庭園に出ます。
ツツジは盛りを過ぎていましたが、それでも色とりどりの花がそこかしこに咲き乱れています。
春なのに赤く色づいた紅葉の大木が、池に影を落としています。
じつはこれ、紅葉ではなくて、もともとが赤い葉っぱなんですね。
ツツジのほかにも、藤や菖蒲が今を盛りと咲き誇っていました。
こちらは野生ランの王者といわれるアツモリソウ(敦盛草)の一種、クマガイソウです。
山地の林内に生育する稀少な多年草で、源平合戦の熊谷直実の母衣に見立ててこの名前が付いたのだとか。
かなりレアな山野草が境内の片隅にひっそり咲いていたりするのが、こちらのお寺の魅力です。
平年は6月中旬ぐらいまでがツツジの見頃。安曇野の穴場的庭園です。
栗尾山 満願寺つつじ公園