アメリカンチェリーは強し!害虫に負けず、花を咲かせました
我が家の畑や果樹園は基本、無農薬というか“ほったらかし農法”です。
種を蒔いたら蒔きっぱなし、苗を植えたら植えっぱなしで、後は野となれ山となれ。
元来が丈夫なブルーベリーや柿の木はスクスク育ってたくさん実を付けますが、弱い品種の果樹は若いうちに実を付けたとしても、やがてダメになってしまいます。
特にバラ科の果樹は害虫にやられやすく、気がつくと樹勢が衰え、立ち枯れてしまうことが多いようです。
代表的な害虫はカミキリムシ。木肌に傷を付けて卵を産み付け、幼虫が幹の中を食い荒らしていきます。
そこにアリがやってきて巣を作ると最悪です。せっかく花が咲き実がなっても、数年で付け根から空洞化が進んで枯死してしまうんです。
こちらは、アリの巣と化したモモの木を伐採したところ。幹の内部がスカスカで、チェーンソーで切ったら大量の木屑が砂のようにこぼれ出してきました。
農薬を使わずに木を守るのは難しく、飛んでくるカミキリムシを見つけ次第、捕まえて処分するしかないそうです。
それでもこのアメリカンチェリーのように、幹の大半をカミキリムシとアリに食われても、なお生き延びて花を咲かせるスゴイ生命力の樹もあるから不思議です。
傷んだ樹は薬を塗って治します。運良く治った果樹は力強く、おいしい実を付けます。
とても非効率ですが、サバイバーの付ける実は格別のおいしさです。