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うわぁ、衝撃の半分チョンパ古民家を発見!

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 散歩中、衝撃的な光景に出くわしました。

 家の左半分をチョンパされた古民家が、倒れるでもなく屹然と建っていたのです!

 ご覧ください。まるで鋭利なナイフでケーキを切ったみたいに、母屋が垂直にスパッと裁ち落とされています。

 切った跡には、よくある現代風の日本家屋が“繋いで”ありました。

2019030902.jpg


 こちら、反対側から見たところです。やはり思い切りよく古民家をバッサリ断裁しちゃったことがわかります。

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 和洋折衷ならぬ新旧折衷と言いましょうか。恐るべき増改築の事例を目の当たりにして、思わず立ちすくんでしまいました。

 これはスゴイ!スゴ過ぎて、耐荷重性とか耐震強度は大丈夫なんだろうか?…などというあたりまえな心配もどこかに吹き飛んでしまいます。

 しかし、考えてみればこんな大胆な改築が可能なのは、柱と梁で構成されている伝統的軸組(じくぐみ)工法の古民家ならでは。

 現代の枠組み壁工法でこれをやったら、倒壊間違いなしでしょう。

 このお宅の切断パターンを、我が古民家の内部構造を参考に考えてみました(ちなみに、梁と柱の写真は我が家のものです)。

2019030904.jpg


 大黒柱や中黒柱、小黒柱などの主要なタテの柱を避け、かつメインのを残せば、その外側を壊しても大勢に影響が出ないのかもしれません。

 写真の赤色の破線から外をチョンパするイメージですね。

 力学的には何とか大丈夫そうですが、それでもこれはかなりの無理スジ。よんどころない事情があったにしても、せっかくの古民家の風格、佇まいが台無しです。

もったいないなぁ。



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テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

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No title

大黒柱 中黒柱 小黒柱っていうんですね。
本論とは関係無いない部分で勉強させてもらいました。

Re: No title

ご愛読ありがとうございます。
私も専門的なことはわからないのですが、建築士さんの話では、

・大黒柱=第一種構造要素
・中黒柱=第二種構造要素
・小黒柱=第三種構造要素

と呼び、耐震強度の強弱によって分類するんだそうです。

No title

補足説明まで頂き恐縮です。
引き続き楽しく読ませて頂きます。
プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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