うわぁ、衝撃の半分チョンパ古民家を発見!
散歩中、衝撃的な光景に出くわしました。
家の左半分をチョンパされた古民家が、倒れるでもなく屹然と建っていたのです!
ご覧ください。まるで鋭利なナイフでケーキを切ったみたいに、母屋が垂直にスパッと裁ち落とされています。
切った跡には、よくある現代風の日本家屋が“繋いで”ありました。
こちら、反対側から見たところです。やはり思い切りよく古民家をバッサリ断裁しちゃったことがわかります。
和洋折衷ならぬ新旧折衷と言いましょうか。恐るべき増改築の事例を目の当たりにして、思わず立ちすくんでしまいました。
これはスゴイ!スゴ過ぎて、耐荷重性とか耐震強度は大丈夫なんだろうか?…などというあたりまえな心配もどこかに吹き飛んでしまいます。
しかし、考えてみればこんな大胆な改築が可能なのは、柱と梁で構成されている伝統的軸組(じくぐみ)工法の古民家ならでは。
現代の枠組み壁工法でこれをやったら、倒壊間違いなしでしょう。
このお宅の切断パターンを、我が古民家の内部構造を参考に考えてみました(ちなみに、梁と柱の写真は我が家のものです)。
大黒柱や中黒柱、小黒柱などの主要なタテの柱を避け、かつメインの梁を残せば、その外側を壊しても大勢に影響が出ないのかもしれません。
写真の赤色の破線から外をチョンパするイメージですね。
力学的には何とか大丈夫そうですが、それでもこれはかなりの無理スジ。よんどころない事情があったにしても、せっかくの古民家の風格、佇まいが台無しです。
もったいないなぁ。