丸太を割らずに薪ストーブに放り込む。これ最高!
我が家の薪ストーブは、ヴァーモント・キャスティングス(VERMONT CASTINGS)社の「アルペン(ALPEN)」というモデルです。
小型で、炉に長さ40センチの薪を3~4本入れたら満杯になります。
こんなちっこいストーブ1台で、果たして吹き抜けのリビングが暖まるのかしら?
最初の冬は心配しましたが、使ってみると案外パワフル。キッチン、ダイニング、リビング、2階の寝室まで十分、暖気が行き渡ります。
ただし炉の容積が小さいのは争えず、絶えず薪を継ぎ足さなければいけないのが少々、面倒です。
外気が零下の真冬の夜などは、1時間に薪1~2本をくべないと火力が落ちてきます。
もう少し火持ちがしたら楽なのに…と考えていた時、ふと閃(ひらめ)きました。
「そういえば、薪割り前の丸太がまだ山積みになっていたはず。あれを割らずにストーブにブチ込んじゃえばいいのかも」
以前にも書きましたが、薪作りは、
①原木を等寸(我が家の場合は長さ40センチ)に輪切りにする=玉切り
②玉切りした丸太を斧で2~4片に縦割りする
という2工程を経て完成します。
玉切りはチェーンソーを使うので慣れれば楽勝ですが、問題は“薪割り”です。
針葉樹は比較的柔らかく、素人にも割りやすいことが実体験でわかってきました。
厄介なのは広葉樹で、樹種によっては斧を力いっぱい振り下ろしてもビクともしなかったりします。
2~3本、割るうちに全身汗まみれになって、ジャケットを脱ぎ、長袖シャツを脱ぎ、どうかすると雪の降る中、Tシャツ1枚で悪戦苦闘することになるんですね。
そんなこんなで、薪置き場には手つかずの丸太がゴロゴロ。
それを割らずにダイレクトにストーブに放り込んじゃおう…と考えたわけです。
こちらが丸太。加工済みの薪3~4本分のボリュームがあります。
よっこらしょ!と持ち上げ、熾火状態にした炉の中に挿入しました。
丸太は割らないと水分の抜けが悪いんだそうですが、我が家の場合、丸2年、放置してあるので乾燥は十分進んでいます。
30秒ほどで樹皮にメラメラと火が移り、たちまち燃えはじめました。
それから延々4時間。たった1本の丸太が、ご覧のように外側から徐々に燃えていき、最後は七輪に入れる木炭ぐらいのサイズまで縮みました。
その間、部屋の温度は21度をキープ。メンテナンス・フリーで灰になるまで静かに燃え続けてくれました。
丸太だから薪割り不要で、しかも長持ち。
な~んだ、今後は薪割りなんかやめて丸太をそのまま使うことにしようっと。