あづみの乗馬苑で山盛りの馬糞(発酵中)をいただきました
安曇野の真ん中に「あづみの乗馬苑」という会員制の馬場があります。日本デジタル研究所という会社が所有していて、一般の乗馬クラブのように開放はしていませんが、スタッフにお願いすれば苑内を見学させてもらえます。
広大な敷地に競技用の本場馬、放牧場、インドアの覆馬場などが点在しています。常念岳から燕岳、鹿島槍、五竜、白馬三山まで一望できる絶好のビューポイントで、散歩にはもってこいの場所です。
そんな「あづみの乗馬苑」に、先日、馬糞をいただきに伺いました。
じつはこちらの馬場では、馬糞を発酵させて堆肥にしたものを地元の農家や園芸愛好家に無償で提供しているんですね。
噂を聞きつけた私たちも、事前に電話でアポ取りをして軽ワゴンで出かけました。
チリひとつない敷地の隅に、シャッターの下りたクルマのガレージのような建物が建っています。
スタッフに声を掛けると、シャッターを開けて、
「さあ、どうぞ。今、袋を持ってきますからご自分で詰めてくださいね」
堆(うずたか)く積もった黒い馬糞の山からスコップを抜き取って、渡してくれました。
文字通り、“山盛り”の馬糞です。
でも、不思議なくらいまったくウ○コ臭くないんですね。
というのも、厩(うまや)から運び出された糞をここに積み上げておくと、自然発酵するんだとか。
現在の発酵度合いは「中ぐらい」だそうで、このままでも堆肥として使えるけれども、さらに半年ばかり寝かせると熟成が進んで上等な肥料になるんだそうです。
20キロ容量の紙袋5つと口を縛るナイロンロープをいただき、二人がかりでせっせと袋詰めしました。
合計5袋100キロを荷台に載せて持ち帰らせていただきました。
100キロもの馬糞を買ったら、それなりのお値段になります。それを無料で頂戴できるんですから、ありがたいかぎりです。
冬の間、寝かしてから大切に使おうと思います。