トラクターの凍結防止は軽油で
里の家のトラクター「クボタL3001」は、御年取って推定40歳超のとんでもないご老体です。
去年の夏には畑の真ん中でオーバーヒート。幸いにも大事には至らず、すぐに復旧してくれましたが、冬は冬で寒さが堪(こた)えるのは機械も人間も一緒です。
最低気温がマイナス10度を下回る1~2月には、燃料の軽油が凍結して壊れてしまう恐れがあるんですね。
前オーナーからは「真冬になる前に燃料を抜いておいたほうがいいよ」と忠告されていました。
でも、トラクターの下に潜り込んで軽油を抜くのは、正直面倒です。
以前、失敗してもろにオイルを被ってしまったことも。
何かほかに良い方法はないかな、と思って日頃お世話になっているKUBOTAの販売店に尋ねると、
「“冬の軽油”を燃料タンクに入れておけば心配ありませんよ」
と教えてくれました。
軽油には成分によって特1号~特3号まで5種類あるそうで、寒冷地のガソリンスタンドでは夏期と冬期で異なる軽油を扱っているんだとか。
なんだ、そういうことなのか。簡単じゃないの…さっそくガソリンスタンドにハンディタンク持参で出かけました。
安曇野では毎年12月に入ると軽油を冬期用に切り替えて販売しているとわかり、20リットル缶に“冬の軽油”を詰めてもらって帰りました。
トラクターの燃料タンクに注ぎ足してみたんですが、ホントにこれで大丈夫なんでしょうか?
簡単過ぎるのが心配で、最低気温がマイナス10度になった朝、おっかなびっくりセルを回してみると…一発でエンジンがかかりました。
翌朝も、翌々朝も念のためエンジンを始動させましたが、すぐにかかります。まったく問題なさそうです。
これで頭から油を被る心配がなくなったみたいです。