うわっ!畑の外れでトラクターがオーバーヒート!!
猛暑を押して畑にトラクターをかけていたら、母屋からいちばん遠い畑の外れにさしかかったあたりで、突然、エンジンが止まってしまいました。
ブスンブスンと牛が鼻を鳴らすようなヘンな音がしたなと思う間もなく、ボンネットの前と両側から白い蒸気が吹き出して、一巻の終わり。
絵に描いたようなエンストです。
ボンネットカバーを開けるとエンジンルームはものすごい熱気で、どうにも手が付けられません。
単純なオーバーヒートなら冷ましてからエンジンクーラントを入れ換えれば大丈夫なんでしょうが、なにしろ我が家のトラクターは推定40歳越え。
素人考えで再始動してエンジンが壊れてしまったら、廃車の可能性だってあります。
心配なのでクボタの販売店に電話をしたら、メカニックのお兄さんが飛んできてくれました。
つなぎ姿のお兄さんは、開いたボンネットルームの中を一目見て、
「ありゃ~、エアクリーナーが砂埃で完全に塞がってますね。原因はたぶん、こいつでしょう」
頼もしくもその場でそう診断。
お兄さんが指さす先を見ると、なるほど、フィルターの表面に分厚い土埃の層がぎっしりこびりついています。
「畑から舞い上がった雑草の種や埃で目詰まりしてますね。そのせいで吸気がうまく行かなくなって、エンジンの温度がどんどん上がっちゃったんですよ」
説明しながらも手を休めず、業務用のエアコンプレッサーで土埃をせっせと除去してくれるお兄さん。
「エンジンが冷えたから、オイルクーラントも見てみましょうね。あ、やっぱり、相当減っているな」
と、今度は冷却水を注ぎ足してキャップを閉め、エンジンを再始動。すると、おーっ!一発でかかるじゃありませんか。
「水温も落ち着いているみたいだし、たぶんOKですよ。このまましばらく使ってみてください。この時代のクボタは、パーツがほとんど金属でできていて意外に持ちがいいんですよね。電装部品もシンプルで壊れにくいから、使えるうちは使わないと勿体ないですよ!」
そう言うと、KUBOTAのロゴ入り軽トラに飛び乗って颯爽と引き揚げていきました。何と頼もしい!
それにしてもエアクリーナーの掃除を怠ったのが原因とは。土を掻き混ぜる機械なんだから、埃が詰まって当然ですよね。
迂闊でした。