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被災者に向けた古民家の無償貸し出しが始まっています

 先日、信濃毎日新聞に「東日本大震災の被災者に一定期間、無償で貸し出してくれる空き古民家を募集中」という記事が載っていました。

 呼びかけているのは、古民家の有効利用を進める建築関係者のグループ「グリーン建築推進協議会」(東京)です。

 提供された物件を古民家鑑定士が調査して安全性を査定し、同協議会が運営する空き家物件サイトや東北地方の協議会構成団体を通じて被災者に紹介するそうです。

 さっそく、その空き家サイトを見てみました。

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     古民家無償貸与


 4月15日現在、すでに142件の登録があります。ボランティアの鑑定士による鑑定も進んでいるようで、詳細情報が日々、追加されています。

 築150年という正真正銘の古民家(福島県岩瀬郡)から平成6年築の戸建て(石川県河北郡)まで、家の古さというか新しさはまちまち。築20~50年ぐらいの家が多いようです。
 所在地も北海道から鹿児島県まで全国に渡っています。長野県では、上水内郡飯綱町、松本市、長野市、上田市の5物件が登録されていました。

 必ずしも田舎ばかりじゃなくて、東京都品川区、杉並区、豊島区、神奈川県横浜市、川崎市などの都会からも結構、古い民家が提供されているようです。

 その中で目を引いたのは、愛知県新城市豊岡にある移築後30年の木造民家。

 「陶芸作家さんとご家族の方向きです。
  現地にて活動出来なくなった方、窯等々使用できなくなった方いかがでしょうか?」

 と書いてあるので調べてみると、新城市豊岡には東三河地域最大の四段登り窯というのがあり、地域活性化のため陶芸家と地元の林業関係者が連携した活動を行なっているのだそうです。

20110418-02.jpg
            TODAの郷


 震災では、栃木県益子町や茨城県笠間市の窯元が全半壊して、益子焼・笠間焼の関係者に甚大な被害が出ています。農家と違って窯元は特殊な設備が必要なため、なかなか他所に移って仕事をすることができません。

 この物件は、被災した窯元にとりあえずの住みかと仕事場を提供する、ありがたい存在だと思います。

 今後も、空き古民家の登録が増えることを期待したいと思います。

テーマ : スローライフ
ジャンル : ライフ

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プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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