栗の木の下をバイクが走っている?まさかね!
古民家と里の家で栗の花が咲いています。
「満開です」と書きたいところですが、花といっても見てくれがススキの穂のようで冴えません。
言われなければ花にも見えないので、私たちは咲いていることを忘れて栗の木の下を行き来しています。
すると、どこからともなくバイクの走る音が聞こえてくるんですね。
ブ~ンと低く唸るようなエンジン音です。
あれ?バイク?どこに?
咄嗟(とっさ)にキョロキョロ探しても、ライダーの姿は見当たりません。
おかしいなぁ、と思ってまた栗の木の下に立つと、
ブ~ン
重低音の長く引っ張るようなエグゾースト・ノート?らしきものが聞こえてきます。
気になって栗の枝先をじっと観察するうちに、謎が解けました。
たくさんのミツバチが、蜜を求めて栗の花から花へ回遊していたんです。
微妙に強弱をつけて羽ばたく音が集まって、遠ざかったり近づいたりするエンジンの音そっくりに聞こえていたんです。
それにしても、栗の花の蜜ってそんなにおいしいんでしょうかね?