我が家は古民家カフェ?
東京から遊びに来た友人が、
「なんだかこの家、古民家カフェみたいだね」
と言い出しました。
古民家カフェ?
私たちが知っているところでは、たとえば東京・赤坂のTBS裏にある「あかりまど」なんかが、そのイメージでしょうか。
以前、古民家カフェを紹介する本に書いてありましたが、同店は料亭だったビルの1室を600万円で借り受け、850万円かけて古民家風にリフォームしたそうです。
元がビルなので、厳密には“古民家風”なわけですが、建具や照明器具に古い物を使って、巧みにジャパニーズ・アンティークな演出を施しています。
居心地の良い隠れ家的なカフェで、都内で仕事の打ち合わせをする時に使わせてもらっています。
でも、あくまでそれはインテリア・デザイナーがプロの技を駆使して生み出した“創造的空間”。
我が家はそんな大層なものじゃありません。本当に単なる古民家なんです。
--そう言い返そうとしたのですが、友人はお構いなしに、
「ほら、ここから見るとそれなりにカフェっぽいよ」
「日本酒バルってのも、いいかもね!」
などと一人で盛り上がっています。
で、こちらが友人推奨の“古民家カフェ・アングル”なんだそうです。
ま、カフェに見えるかどうかは措(お)いておくとして、肝心なことを友人は忘れています。
そもそも、こんな山奥にどんな物好きがお茶しにくるというのでしょうかね?