見た目はカレー、でもじつは甘酸っぱい。ルバーブはジャムの“裏番”か?
安曇野に来るまで、ルバーブというものを食べたことも見たこともありませんでした。
ハーブの一種らしい、ぐらいの知識しか持ち合わせていませんでした。
ところが、ここ信州は明治時代にヨーロッパからルバーブが紹介されて最初に栽培が始まった土地ということで、ときどき畑で見かけます。
古民家の裏でもご近所の農家が栽培していました。秋になるとお裾分けしていただき、ジャムにしたら大変美味しくて驚きました。
里の家にも、畑の外れにルバーブが数株、植わっています。結構、大きな株で、秋に向かって葉っぱの付け根あたりが真っ赤に色づいてくるんです。
赤みが十分差したら、葉柄を包丁でカットして収穫します。
2センチぐらいに刻んだものに、その半量のグラニュー糖とレモン汁をまぶして30分ほど漬け置き、水分が浮いてきたところで鍋でコトコト煮ます。
弱火で1時間半ぐらい火を通すと、ご覧のようなゲル状に。
これ、どう見てもカレーですよね? でも、じつは甘酸っぱいというか、かなり“酸っぱ甘い”んです。
冷ましたジャムは煮沸した瓶に詰めて脱気。今回は1.2キロのルバーブから6瓶できました。
我が家で手作りするジャムとしてはブルーベリーが王道ですが、私たちはルバーブの酸っぱさと、そのホワ~ンとした独特の香りにすっかり嵌まってしまいました。
そこで密かに、ルバーブをジャム界の“裏番”と呼んでいます。