畑に“巨大ティピ”を張りました
イヌ連れで遊びに来た友人が、畑の外れにティピを建てると言い出しました。
「ティピ? ティピってネイティブ・アメリカンの家でしょ?」
「いや、本物じゃなくて、ティピ風のテントなんだけどね」
そう言ってクルマのラゲッジルームから取り出したのは、重量20キロの分厚い布の塊。両腕で抱えると、思わずよろけるほどの重さです。
「バッと広げてポールを立てれば簡単にできちゃうんだよね」
友人は折り畳まれた布地を開いて笑顔で組み立て始めました。
まず直径5メートルの丸い布を地面に広げます。
そこに天幕にあたる本体を載せ、ジッパーで床布と綴じ合わせます。
折り畳んであるアルミの支柱を1本に繋いで3メートルの長さに。これを天幕の中に潜って中央に「よいしょ!」と立ち上げればテントの形になります。
最後に裾のヒモをピンと張って、四隅から天幕を引っ張るようにして地面に固定すれば完成です。
重いしデカいしで、登山用の簡易テントみたいな具合にはいきませんが、それでも30分間ぐらいで“棟上げ”しました。
出来上がったティピを見て、びっくり。テントというより、これはもうシリアや南スーダンの難民キャンプにあるような本格的な仮設住宅です。
内部はご覧のとおり。大人が6~9人、寝泊まりできるほどの十二分な空間が確保されています。
テント地はポリエステル65%+コットン35%の「テクニカルコットン」という素材です。耐水、耐火性に優れ、中でストーブを焚いても燃え移る心配がないそうです。
風通しも良いという触れ込みですが、お日様に照りつけられるとやっぱり内部は相当、蒸し暑くなります。どちらかといえば耐寒性がウリなのでしょう。
ノルウェイのノルディスク社製。アウトドア派に根強い人気を誇る商品だそうです。
あいにく私たちはキャンプが目当てじゃなかったので、テントを張っただけで満足しちゃいました。
やったことと言えば、コンビニのおにぎりを食べたぐらい。
何のためにこんなにデカいテントを張ったのかしら?…という気はしましたが、それなりに達成感があったことは確かです。