太古のトラクターは「前16段/後4段変速」って、それ、一体何だ!?
我が家のガレージに眠っていた、太古のトラクター「クボタL3001」。
バッテリーが上がってしまい、ウンともスンとも言わない状態だったので、ディーラーにメンテナンスをお願いしたことは、前回、書いたとおりです(太古のトラクターをオーバーホールして、畑へGO!)。
ディーラーから戻ってきた巨体にまたがり、イグニッション・キーを回すと、エンジンは一発でかかりました。
よしよし。ギアやブレーキの調子もよろしいようで、「直してもらって良かった!」と納得した次第です。
ですが、営業マンから渡された請求書を見て仰天。整備費と部品代一式で15万円と書いてあるではありませんか!
外車の車検代じゃないんだから…と、当初は途方に暮れましたが、クヨクヨしてても始まりません。せっせと畑を耕して元を取ればいいや、と気持ちを前向きに切り換えました。
とりあえず運転席に座ってハンドルを握り、畑に向かって出発進行!…と胸は高鳴ったのですが、はて、アクセルはどれ? ブレーキはどこ? シフトレバーみたいなモノが床からニョキニョキ何本も生えてますけど、これって何?
運転の仕方が全然わかりません!
帰りかけていた営業マンを引きとどめて、操作のイロハを教えてもらいました。
何しろギアが前進8段、後退2段もあるんです。各ギアはHi/Loの切り換えが可能で、つまりは前16段/後4段変速という、見たことも聞いたこともないシロモノだったんですね。
忙しい営業マンをその場で掻き口説き、講習料を支払う約束で運転方法から畑の耕し方までじっくりコーチしてもらいました。
おかげで取り回し方は一通り理解しました。プロのお百姓さん並みに(とまでは言いませんが)畑を鋤き込むことも、なんとか一人でできるようになりました。
今年は16段変速の極意をマスターしたいと思っています。