ツメの甘さが気になる。創作イタリア料理「トレンタトレ」
東京・吉祥寺から2016年春に安曇野・穂高に移転してきた創作イタリア料理「トレンタトレ」。吉祥寺時代からコアな常連客が付いていたと聞き、足を運んでみました。
週末の午後7時過ぎに訪れると、店内は若いお客さんでいっぱい。わずか1年足らずの間に新しい場所でこれだけの顧客を獲得できるとは、さすがです。いやが上にも料理への期待が膨らみます。
窓際に置かれた黒板に、おすすめの前菜とメイン料理、パスタがチョークで書いてあります。いずれもリーズナブルなお値段です。
まず赤ワインを注文。伊包焼(イタリア版のぎょうざ/4コ400円)、水牛のモッツァレラとバジルとトマト(900円)、豚肉の田舎風パテ(500円)、とりのレバー マルサラソース パスタ(1050円)を頼みました。
ただ、混んでいたせいでかなり待たされたのは仕方ないとして、出てきた料理の色味が今ひとつ冴えません。地味というか、あまりおいしそうに見えないのが気になりました。
味も端的にいって今イチ。素材の魅力を大事にしているとのことですが、豚肉の田舎風パテは少々、脂が乗り過ぎていますし、パスタは鶏レバーのニオイがキツく、完食できませんでした。
創作料理を謳っているわりにはツメが甘いといいましょうか、一品一品へのこだわりが少しズレているような印象です。
お店の雰囲気が素晴らしいだけに料理が残念。移転してまだ日が浅く、諸々準備が整わない中での店舗運営なのかもしれません。
次回、もうちょっと空いている時間帯を狙って再訪しようと思います。
【トレンタトレ】