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パソコン&オーディオラックになった庄内箪笥

 以前、「引っ越し6年目にして、初めてヤフオクで桐箪笥を買った」と書きましたが、じつは我が家には引っ越し当時に購入した中古の箪笥が、もうひとつあります。

 それが、こちらの「庄内箪笥」と呼ばれる山形県庄内地方産の古箪笥。ただし洋服箪笥としてではなく、パソコン&オーディオとして使っています。

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 正面と背面が黒漆塗りで、天板と側面は柿色の漆塗りです。その色合いの深さに魅了され、たしか1万6000円ぐらいで競り落としました。

 以来、7年間使っていますが、ガタひとつ来ません。丈夫で長持ちなお買い得品でした。

 全体に古びていて傷だらけですが、どっしりと重く、風格があります。

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 二段ある引き出しは、CDやDVD、ケーブル類を収納するのに重宝しています。

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 調べてみたところ、このタイプの黒漆塗りの和箪笥は、現在の山形県酒田市鶴岡市を中心とした庄内地方一帯でかつて盛んに作られていたようです。

 江戸時代の後期に製造が始まり、明治30年代から大正初期にかけてが最盛期でした。

 我が家の箪笥の年代は不明ですが、出展者によると恐らくは昭和初期に作られた物だろうとのこと。素材はわかりませんが、そこそこ重量があるので樅(もみ)じゃないかな、と思っています。

 金具には、松の木の前を翼を広げて飛翔する鶴が打ち出しで浮かび上がっていて、おめでたいことこの上ありません。庄内箪笥の黒漆塗りタイプでは、松竹梅や鶴亀の文様を好んで金具にあしらったようです。

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 また、引き手は「蕨手(わらびて)」といわれる早蕨(さわらび)の形をした細い形状で、こちらも庄内黒漆塗り箪笥の典型的な装飾だそうです。

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 幅87.5センチ×高さ48.5センチ×奥行42.5センチ。我が家のパソコン&オーディオ台としてはジャストサイズでした。

 ただし、本来の庄内箪笥は縦長で引き出しが四段なのがスタンダードらしく、我が家の箪笥はそのうちの上半分か下半分のようです。

 和箪笥といえば白木~赤茶色が一般的ですが、黒漆の重厚感溢れる色調は純和風の家にも、モダンな現代家屋にも似合います。

 ヤフオクで「庄内箪笥」を検索すると、いまだに結構な本数が出品されています。値段はピンキリですが、結構使い勝手は良いと思います。

 小物を載せる台をお探しの方にはお薦めかな。


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テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

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あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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