「鴨汁せいろ」がおすすめ!安曇野の「そばの家 鬼無里」
「鬼無里」と書いて「きなさ」と読みます。長野市の外れ、白馬村と戸隠村に挟まれた山間の秘境で、ミズバショウの大群生地として知られています。
安曇野からもクルマで2時間ほどかかる、相当不便な場所ですが、ここ安曇野・池田町の県道沿いに店を構えるそば屋さんは、その秘境の名前を屋号にしています。
たぶん、ご主人が鬼無里の出身なのでしょう。暖簾をくぐると、調理場の奥で朝から黙々とそばを打っています。
そばは二八。細目ながら、もっちりした強い歯ごたえが特徴です。
おすすめは「鴨汁せいろ」(1300円)。鴨肉とネギがたっぷり入っていて、お腹いっぱいになります(写真は200円増しの大盛り)。
さっぱり系がお好みなら「山菜たぬき」(1300円)が○。鰹だしがきいた汁がとてもおいしく、細麺にぴったりです。
店の中心に囲炉裏が設えてあり、ぐるりを囲む形で切り株の座席が置いてあります。
それ以外の席は以前、お座敷でしたが、2015年8月に改装し、和室も板の間になりました。
お店の話では、お客さんの高齢化に合わせて、靴のまま座れるテーブル席に変えたのだそうです。
つまり、地元の常連さんに愛されているお店ってこと。実際、土地の人に「おすすめのそば屋さんは?」と聞くと、たいてい「鬼無里」の名前が返ってきます。
安曇野で信州そばをリーズナブルに楽しみたい時には、うってつけの店だと思います。
【そばの家 鬼無里(きなさ)】