トゲのある雑草と思っていたら、ブラックベリーでした
畑の外れにトゲのあるツル草が数株、植わっているのが少し前から気になっていました。
どの株も他のツル草と絡まり合って、見た目はもう完璧にグチャグチャ。根こそぎ刈ってしまおうかと思ったのですが、軍手をはめて枝を掴んだだけで、手のひらから二の腕までが傷だらけになってしまいます。
諦めてしばらく放置していました。
その汚らしい蔓草の小山に6月の終わり頃からピンクの花が咲きはじめ、花のあとに赤い実がなったんです。
もしや?と思って図鑑で調べると…なんと、ブラックベリーの木でした。
ブラックベリーはつる性の低木で、放っておくと地べたを這いながら日向に向かって野放図に広がってしまうそうです。
中には直立するタイプもあるようですが、我が家に植わっていたのはつる性の株ばかり。
長い間、何の手入れもされていなかったらしく、全体像が掴めないぐらいに伸びきっていました。
そこで絡んだ雑草を始末し、本来の姿にシェープアップ。その後、フェンスと柱で枝を支えて立たせてやりました。
赤い実が熟すと光沢のある黒色に変わっていきます。艶やかに黒光りする実が増えてきたので、先日、初めて収穫をしました。
生食もできますが、単体ではかなり酸っぱくてたくさんは食べられません。
試しに抹茶アイスにトッピングしてみたら、甘さと酸っぱさのバランスがうまい具合に取れて、結構いけました。
残りの実はジャムに。
土鍋に入れて熱を加えていくと、意外にも黒かった果実が鮮やかな深紅に変わっていくんですね。やがて見るからにおいしそうなジェル状に変化しました。
グラニュー糖にレモンを少々加えて煮ましたが、かなり甘酸っぱい出来上がりです。
口に含むと、ほんのり甘い香りがします。つぶつぶの小さな種には歯ごたえがあって、これまた心地よい食感です。
株にはまだまだ赤い実がいっぱいなっているので、熟したところから順次、手摘みしてジャムに加工しようかなと思います。