さすが伝統農具。腰魚籠(こしびく)は超便利でした
ブルーベリーの収穫は、基本的に1粒1粒を手摘みしていきます。
以前はバケツを足下に置いて、摘み取った実をポイポイ投げ落としていました。
ただ、この方法だと投げ損なって地面に落下する実が結構な数になるんですね。
また移動のたびにバケツを足で少しずつずらしていかなければならず、長時間、作業しているとそれなりに面倒なんです。
もっと効率的な方法はないかな、と思っていたら、偶然、テレビで東京・吉祥寺のブルーベリー農園が紹介されていました。
なんでも日本で最初にブルーベリー栽培を始めたのは吉祥寺のある武蔵野周辺の農家なんだそうです。現在も数十軒の農家が首都圏向けに栽培を続けているようです。
そのうちの1軒で、ブルーベリーを600株育てている観光農園のオーナーさんが、竹で編んだ“腰魚籠(こしびく)”を使っていました。
小ぶりな魚籠を腰に提げて、摘み取った実を要領よく放り込んでいきます。
「これだ!」
さっそく近所のホームセンターへ走り、買ってきたのがこちらの腰魚籠(1980円)。ヒモで腰に吊ってみると、軽くて存在を忘れるほどです。
2時間がんばり、擦り切り一杯まで収穫したら、さすがに重く感じるようになりましたが、ムダに実を落とすこともなく、とても効率的でした。
なるほど昔ながらの農具は良くできています。改めて感心しました。