古民家のクリスマスは、松ぼっくりに火をつけてお祝い?
・古民家と正月
・古民家とクリスマス
イメージ的には、どちらがしっくりくるでしょうか? 言うまでもなく、「古民家と正月」ですよね。
事実、門松も七五三縄も鏡餅も、古民家に飾るとそれはそれは見栄えがします。
反対に全然フィットしないのが、クリスマスツリーやイルミネーション。
数年前のクリスマスに、玄関の引き戸にリースを短時間、飾ってみたことがあります。でも、見ていて胸苦しくなるほどミスマッチで、早々に撤去したのでした。
それでも毎年、クリスマスっぽい演出をしてみたくなるのが人情というもの。何か良いいアイデアはないかと密かに考えていました。
そんな時、知人から面白い“飛び道具”が届いたのです。
“ちょっと技あり”な松ぼっくり。
何が“技あり”かというと、表面に特殊な色素が吹き付けてあって、火中に投じると青~緑色の炎がメラメラと出るんだそうです。
薪ストーブ用のアクセサリとして売られているものらしく、本来の使い方としては薪ストーブに薪と一緒に入れて火を点し、ガラス窓越しに見て楽しむのだとか。
我が家では直接、囲炉裏の炭火に載せて着火してみました。
赤く熾きた炭の上に松ぼっくりを1個、置きます。
するとたちまち火が移り、松ぼっくりは鮮やかなコバルトブルーの炎に包まれました。
しかも意外に火持ちがよく、1個で15分間ぐらいは燃え続けます。
いつもはオレンジ~赤の炎に支配されている囲炉裏が、つかの間、色とりどりの炎で賑やかに輝きました。
多少、クリスマスのイルミっぽくなったと申しましょうか。
古風このうえない囲炉裏のまわりに、ほんの少し洋風?な気配が漂った瞬間でした。