古民家専門サイトの物件は回転が速い
「古民家、どこで探す?」の項でも書きましたが、古民家探しには専門サイトを利用するのがいちばんの近道だと思います。
というのも、一般に町の不動産屋さんは、古民家なんて特殊な物件をそんなに熱心に仲介したがらないからです。
考えて見れば当然です。耐火、耐震、耐熱、耐寒…どれを取っても古民家は現代建築に比べて大きく見劣りがします。建築基準法などの法令に100%則っているかと正面から問われたら、どんな悪徳不動産屋だって胸を張って「イエス」とは言えないでしょう。
おまけに中古というより太古物件なわけですから、売買価格だっておおむね安い…ってことは不動産屋さんに入る仲介手数料も安いのです。取り扱いが面倒でリスキーなわりに一向に儲からない物件なんですね。
一方、古民家専門サイトは各地の古民家をデータベース化していて、私のような“もの好き”が手を挙げてから動き出します。ITの手法でコストを抑え、ムダな経費を省いています。
専門サイトにやってくる買い手は大概“もの好き”ですから、古民家に対して21世紀の耐震基準を要求したりはしません。ある程度、わけがわかっているというか、融通の利くお客さんが集まってくるのです。
したがって、(優良な)古民家専門サイトでは物件の回転が速い。町の不動産屋さんに比べて古民家情報が豊富なのは当然として、つぎつぎに新しい物件が登場し、意外にもそれなりのペースで売れていきます。
我が家の例で説明しますと、前のオーナーさんは当初、地元の駅前にある不動産屋に売買を委託しました。ところが、待てど暮らせど問い合わせがありません。不動産屋のオヤジに相談すると「価格が高いんだろう」と言われ、二度にわたって値下げしました。それでも一向に電話がかかってきません。丸4年間待っても、まともな問い合わせはただの一件もなかったそうです。
思い余った前オーナーさんは、インターネット上に古民家専門サイトがあることを知り、半信半疑で運営会社(ネットに特化した不動産業者)に連絡を入れて物件登録をしました。直後から運営会社に問い合わせが入り始め、担当営業者はたびたび客を連れて現地案内に出向いたといいます。
7ヶ月間に現地を見学したネットの客は20人以上。うち2人は契約寸前まで行ったそうです。ただローン審査が通らず、辞退しました。

7ヶ月間に現・我が家を見学したネットの客は20人以上。
うち2人は契約寸前まで行ったそうです。
私たちがサイト上から申し込んで見学に出かけると、現地に現れた営業マンはまさに立て板に水。なぜここまで流麗に物件説明をできるのかと訝しく思いましたが、いろいろな人を相手に週一の割合で間取りやら周辺環境やらの説明を繰り返すうちに、ウグイス嬢も顔負けの話芸を確立してしまったらしいのです。
山の中の太古物件を買ってしまった私たちも、たしかに“もの好き”ですが、私たち以前にここを見に来た“もの好き”が20人以上もいたというのが、大きな驚きでした。
古民家とインターネットの相性が意外にも良い、ということを実感した瞬間でした。

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というのも、一般に町の不動産屋さんは、古民家なんて特殊な物件をそんなに熱心に仲介したがらないからです。
考えて見れば当然です。耐火、耐震、耐熱、耐寒…どれを取っても古民家は現代建築に比べて大きく見劣りがします。建築基準法などの法令に100%則っているかと正面から問われたら、どんな悪徳不動産屋だって胸を張って「イエス」とは言えないでしょう。
おまけに中古というより太古物件なわけですから、売買価格だっておおむね安い…ってことは不動産屋さんに入る仲介手数料も安いのです。取り扱いが面倒でリスキーなわりに一向に儲からない物件なんですね。
一方、古民家専門サイトは各地の古民家をデータベース化していて、私のような“もの好き”が手を挙げてから動き出します。ITの手法でコストを抑え、ムダな経費を省いています。
専門サイトにやってくる買い手は大概“もの好き”ですから、古民家に対して21世紀の耐震基準を要求したりはしません。ある程度、わけがわかっているというか、融通の利くお客さんが集まってくるのです。
したがって、(優良な)古民家専門サイトでは物件の回転が速い。町の不動産屋さんに比べて古民家情報が豊富なのは当然として、つぎつぎに新しい物件が登場し、意外にもそれなりのペースで売れていきます。
我が家の例で説明しますと、前のオーナーさんは当初、地元の駅前にある不動産屋に売買を委託しました。ところが、待てど暮らせど問い合わせがありません。不動産屋のオヤジに相談すると「価格が高いんだろう」と言われ、二度にわたって値下げしました。それでも一向に電話がかかってきません。丸4年間待っても、まともな問い合わせはただの一件もなかったそうです。
思い余った前オーナーさんは、インターネット上に古民家専門サイトがあることを知り、半信半疑で運営会社(ネットに特化した不動産業者)に連絡を入れて物件登録をしました。直後から運営会社に問い合わせが入り始め、担当営業者はたびたび客を連れて現地案内に出向いたといいます。
7ヶ月間に現地を見学したネットの客は20人以上。うち2人は契約寸前まで行ったそうです。ただローン審査が通らず、辞退しました。

7ヶ月間に現・我が家を見学したネットの客は20人以上。
うち2人は契約寸前まで行ったそうです。
私たちがサイト上から申し込んで見学に出かけると、現地に現れた営業マンはまさに立て板に水。なぜここまで流麗に物件説明をできるのかと訝しく思いましたが、いろいろな人を相手に週一の割合で間取りやら周辺環境やらの説明を繰り返すうちに、ウグイス嬢も顔負けの話芸を確立してしまったらしいのです。
山の中の太古物件を買ってしまった私たちも、たしかに“もの好き”ですが、私たち以前にここを見に来た“もの好き”が20人以上もいたというのが、大きな驚きでした。
古民家とインターネットの相性が意外にも良い、ということを実感した瞬間でした。

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