干し柿に向いている実と、向かない実がある!?
裏庭に柿の実がたわわに実っています。
先週末、高枝切りバサミを持ち出し、100個ほど収穫したのを、柿に詳しい知人に見せたところ、
「この実、皮剥くの大変でしょ?」
と意外なことを言われました。
干し柿作りの皮剥きは、そもそも大変に決まっています。我が家では毎年、丸一日かけて数百個の皮をひたすら剥き続けます。
世の中には電動や手動の便利な「柿の皮剥き機」も売っているようですが、昔ながらの手作業しか知らない私たちには、ひたすら単調で腱鞘炎になりそうな作業に他なりません。
剥きやすいも剥きにくいもないもんだと思っていたのですが…。
「いやいや、実の形によって随分、手間が変わるもんだよ」
そう言って知人が取り出したのが、向かって左の実。ちなみに右側にあるのが我が家の渋柿です。
「同じ渋柿でも、表面がつるつるしているほうが断然、剥きやすいんだよね。表面に溝が入っていると、刃物がそこで止まってしまうから作業効率が落ちる」
なるほど。言われてみればたしかにきれいな筆先状をした実のほうが、ナイフでスルスル剥けそうです。
試しに1個、剥いてみましたが、リンゴの皮剥きのように皮が最後までつながるのにびっくり。
我が家の柿の実は凹凸があるため、要所要所で皮が千切れてしまいます。
市場に干し柿を出荷する農家では、この表面がつるりとした品種を育てているのだそうです。
知らなかったなぁ。