fc2ブログ

基本、イタリアレストランだが焼き鳥中心?の「ビストロ鬼平」が凄い

2015091302.jpg

 松本城からクルマで10分あまり。浅間温泉郷の外れにあたる一角に、噂のイタ飯屋「ビストロ鬼平」はありました。

 何が“噂”なのかというと、

「基本、イタリアレストランだが焼き鳥中心のメニュー」
「隠れ家的な一軒家で、近くを通ってもなかなか見つからない」
「店の雰囲気が“鬼平的”で、取っつきにくい」
「でも、すごく美味だと地元で評判」


 そんな話が何となく私たちの耳に届いたのです。

 浅間温泉に行ったついでに寄ってみようと、カーナビを凝視しながら店を探しました。

 たどり着いたのは、女鳥羽川(めとばがわ)に面した小体な一軒家。道に面してかなりくたびれた感じのイタリアの国旗が出ていたので、なんとか通り過ぎずにすみました。

2015091301.jpg

 店の扉を開けると、そこはいかにも地方の洋食屋さんといった風情。テーブルが3つ、カウンターの奥に厨房があり、マスクを付けた短髪のご主人(鬼平?)が黙々と調理中でした。

2015091303.jpg

 そもそも「基本、イタリアレストランだが焼き鳥中心」という点からして、ミステリアスじゃありませんか。

 しかし、メニューを拝見して納得。こちらのお店のメイン料理は、あくまでパスタなのですが、そこに和風の「信州地鶏しゃも料理」「オムレツ、オムライス」など若干の洋食がアドオンされているのです。

 しゃも、すなわち「軍鶏」といえば、あのハードボイルド時代小説の金字塔『鬼平犯科帳』で、主人公・鬼平こと長谷川平蔵の好物として描かれる「軍鶏鍋(しゃもなべ)」が有名です。

 また、オムレツ、オムライスといえば『鬼平犯科帳』の作者・池波正太郎が愛した東京の洋食の定番メニューです。

 つまり、この店は鬼平犯科帳と池波正太郎を愛してやまないイタリア料理のシェフが開いた“味のテーマパーク”というわけなのでしょう。

 よく見ると、壁際の本棚に池波正太郎の文庫本がぎっしり詰め込まれています(他に藤沢周平と宇江佐真理の時代小説もありました)。ご主人の好みが店の隅々まで行き渡っている感じです。

2015091305.jpg

 ただし、私たちはイタ飯を期待して入ったので、メニューに並んだ「信州地鶏しゃも料理」はパス。その代わり、「池波正太郎が愛した ねぎの煎り卵を オムレツに」という長い名前の和風オムレツ(980円)と、パスタ3種類「プッタネスカ(980円)」「塩づけ豚のペペロンチーノ(1050円)」「ゴルゴンゾーラのペンネ(1080円)」を注文しました。

2015091309.jpg


2015091308.jpg


2015091307.jpg

 パスタはハードボイルドに傾き過ぎることもなく、絶妙なアルデンテ。味付けがすばらしく、大変美味でした。

 オムレツも、池波正太郎が愛したと銘打つだけあって、まさにプロの味。家庭ではけっして出せない複雑な味覚のレイヤーを堪能しました。

2015091306.jpg

 サラダ・デザート・ドリンクセット(420円)もお値打ちです。

2015091310.jpg

 好奇心で入ったレストランですが、期待をはるかに超えるクォリティの高さに大満足しました。接客態度が素っ気ないのも、鬼平だからと納得できるレベルです。

 次回は、ぜひ“本丸”の「信州地鶏しゃも料理」に挑戦しようと思います。


【ビストロ鬼平】
 



人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ  
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。



  

テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキング
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ

にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ
本文検索キーワード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR