ホットケーキミックスならぬ「おやきミックス」を発見!
近所のスーパーでパン粉を探して歩いていたら、うどん粉や薄力粉の棚に、
「おばあちゃんの味 おやきミックス」
という見慣れない商品が並んでいました。
おやきミックス?
「ホットケーキミックスじゃあるまいし、何なんだこれは?」
と思ってパッケージの裏を返して納得。なんと「おやき」の生地を作るための粉だったのです。
「おやき」といえば、ここ安曇野が発祥の“焼き餅”です。
小麦粉や蕎麦粉を水で溶いて練り、薄く伸ばして皮にしたところに小豆や野沢菜、切り干し大根、ナスなどで作ったあんを包んで作ります。
地元の年配の方に伺うと、昔は家庭の主婦が野良仕事の合間に手作りしたものだとか。
特に私たちが暮らす山間の集落では、軽く焼いたおやきを囲炉裏の熱い灰に埋めて蒸し焼きにして食べるのが一般的で、これを「灰転がし」と呼んでいます。
おやきは安曇野の暮らしにはなくてはならない、おいしくてヘルシーな伝統的B級グルメなんですね。
もっとも最近は安曇野だけでなく、長野から山梨にかけての土産物店やスーパーなどで“完成品”が広く売られています。
私たちもおやきが大好きです。ただし作るのは面倒なので、お昼ご飯を軽く済ましたい時など、買ってきたおやきを1〜2個炙(あぶ)ってササッと食べたりしています。
冒頭の「おやきミックス」は、自宅でホットケーキを作る感覚でおやきを作ろう…という時に便利な粉なのでしょう。
ちなみに原材料は小麦粉、グラニュー糖、ベーキングパウダーだそうです。長野市篠ノ井の栃木田製粉という会社が製造しています。
内容量が1キロもあるので今回は買い控えてしまいましたが、そのうち私たちもこれで自家製おやき作りに挑戦してみようかな、と思います。