fc2ブログ

大町温泉郷「湯けむり屋敷 薬師の湯(旧館)」は地元民御用達のローカル温泉

 安曇野からクルマで40分ほど北上した北アプルスの麓に、大町温泉郷があります。

 立山黒部アルペンルートの長野県側の玄関口として賑わう観光地で、20軒ほどのホテルやペンション、旅館が建ち並んでいます。

 もともと大町温泉郷は1965年に葛温泉(くずおんせん)からの引き湯で開かれ、その後、長い間、葛温泉の“もらい湯”だけでやり繰りしてきました。1995年になって地元待望の源泉を掘り当てたのを契機に、今では葛温泉の引き湯と地元の源泉をブレンドしています。

 かねがね立ち寄りたいと思っていたのですが、ここまで来るとその先の葛温泉へ足を伸ばしたくなり、毎度、素通りしていました。今回、寒い冬の一日、ご近所の方々と一風呂浴びに行こうという話になって初めて暖簾をくぐった次第です。

 「湯けむり屋敷 薬師の湯」は、日帰り温泉施設として多くのお客さんを集める人気施設。屋号のとおり、お屋敷風の外観がトレードマークです。

2015030101.jpg


 入浴料は大人700円ですが、割引券があちこちでに配られているせいか、正価で入場する人は少ないようです。私たちも500円で入りました。

 館内には「アルプス自然浴の館(新館)」>「体験風呂の館(旧館)」のふたつの温泉施設があり、長い廊下で休憩室付きの「アルプス温泉博物館」につながっています。

2015030103.jpg

 私たちが訪れたのは日曜日の午後でしたが、真冬にもかかわらず、駐車場は満車状態。若いスキー客がつぎつぎにやってきて、靴脱ぎ場もご覧のとおりのラッシュです。受付に「少し混雑中」という紙まで貼られていました。

2015030102.jpg

「こういう時は“古いほう(旧館)”に限るよ。“新しいほう(新館)”は露天風呂やサウナがあるから、みんなそっちへ流れるけど、“古いほう”は内湯しかないからね。地元の人しか入らないのよ」

 同行の地元のおじさんの言葉に従って“古いほう”へ。なるほど、がらんと広い浴場には朦々と湯けむりが立ち上るばかりで、人っ子一人いません。私たちの貸し切り状態でした。

2015030104.jpg


 この“古いほう(旧館)”、正式には「体験風呂の館」と言います。タイル張りの巨大な浴槽をいくつかに仕切ってあって、いろいろな泉質のお湯(単純泉、含食塩泉、含重曹泉、含硫黄泉)を楽しめます。

2015030105.jpg


 泉質も温度もさまざまで、あっちに浸かり、こっちに浸かっているうちに、体がジンジンしてくるのです。

 私たちはややぬるい寝湯に横たわって、じっくり温まりました。

 さらさらした透明湯で、成分表によると源泉62.8度の単純温泉だそうです。葛温泉に比べるとツルツル感はそれほどでもありませんが、お湯に浸かった時、ヒリヒリしてこないのが温泉たる所以(ゆえん)です。

2015030109.jpg


 旧館だけあって洗い場は古ぼけていますし、脱衣所のロッカーも一時代前の代物。昭和の温泉場のニオイがプンプンします。

2015030106.jpg


2015030108.jpg


2015030107.jpg


 一旦、服を着て新館へ移動すれば、追加料金なしに露天風呂やサウナに入り直すこともできるのですが、“古いほう”で湯あたり寸前まで温まってしまった私たちは、十分満足して上がりました。

 次回は“新しいほう(「アルプス自然浴の館」)”に入ってみようと思います。



湯けむり屋敷 薬師の湯



人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ  
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。


テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキング
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ

にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ
本文検索キーワード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR