体育会系ボリューミー生パスタ「安曇野はなぐるま」に、悶絶だぁ!!
安曇野においしい生パスタ屋さんがある…という噂を聞いて出かけたのが、「ダイニングキッチン 安曇野はなぐるま」。
松本市に本店があって、なかなかの人気店だということで、期待して予約しました。
日曜日の午後7時半。大きな洋風一軒家のお店を訪ねると、10人掛けの大テーブル2つが、すでに先客で埋まっていました。
お客さんはすべて女性。20~30代の職場の仲間とおぼしき人たちが、賑やかに談笑しています。
やっぱり生パスタは女性に人気なんだな、と思いながら、席に着いて大判のメニューに目を通しました。
ペペロンチーノ 790円
カルボナーラ 1093円
お値段はごく普通。サラダ2品とパスタ3皿を注文しました。
最初に「おや?」と思ったのが、「野菜サラダ」(722円)が運ばれてきた時。
中ぐらいのサラダボウルからトマトやキュウリがはみ出す勢いで盛りつけられています。
「これで722円は良心的だよね。やっぱ高原野菜の産地だけあるね」
などと家族で言いながら食べ始めました。
続いて「シーフードサラダ」(815円)の登場です。大皿にイカ、ホタテ、エビ、ワカメなどがドカッと盛られています。
「えーっ?これで一人前なの?」
思わず小声で叫んだ私たち。たぶん、東京あたりで同じものを注文したら、この3分の1の量しかないんじゃないでしょうか。
サラダの大盤振る舞いに、かすかな不安を感じ始めた頃、1品目のパスタ「若鶏と野菜」(1093円)がテーブルの真ん中にデン!と置かれたのです。
「うわぁ!なんなんだこれは?」
大皿の縁からクリームソースが溢れんばかりの大盛りではありませんか。
いえ、けっして汁気で水増ししているわけじゃないんです。若鶏の切り身もナスの一片一片も十二分な大きさ。生パスタのグラム数も相当なものです。
その後、運ばれてきた「特製ミートソース ベーコンとソーセージ」(1065円)も、「ほうれん草とベーコン」(907円)も、みんな大皿に「これでもかっ!?」というぐらい重厚に盛りつけられています。
あまりのボリューミーな光景に空腹感もどこかへ吹っ飛んでしまいました。
「残しちゃいけない…」という使命感に背中を押されて無言で食べ続ける私たち。結局、完食できずに少し残しちゃいましたが。
あらためてメニューを見返すと、
ハーフサイズ(ランチ・ディナー)
お値段変わらずに ミニサラダがつきます。
と書いてあります。たぶん、世間の通り相場ではこの「ハーフサイズ」がレギュラーサイズなんだと思いますよ。
さらにメニューには、
大盛りはプラス204円(220)
でお選びいただけます。
とも書いてあるじゃないですか。
「この店で大盛りを食べる人って、どういう胃袋の持ち主なんだろう?」
そう思って周囲を見回しました。
先客の女性たちが、大皿にてんこ盛りになった生パスタを、さも当たり前な顔でサラサラ、ツルツルと召し上がっておられます。
誰ひとりとして、ここのスーパーボリューミーさに疑義を差し挟む方はいないようです。
「あれ? 私たちのほうが小食過ぎるのかな?」
などと自信をなくしかけた頃、大テーブルの10人ほどの女性たちが、一斉に立ち上がってデザートのケーキが陳列してあるケースを眺めにやってきました。
ケーキがジャンボサイズなのは、言うまでもありません。
いや、そのケーキを取り囲んで、ああでもない、こうでもないとおしゃべりしている女性たちを見て、またびっくり!
みなさん、かなりのムチムチバディでいらっしゃるのです。
モデル体型は無論のこと、細めの方もおられません。全員、図ったように健康優良児以上の見事なバディなのでした。
この十分過ぎる御身がスーパーボリューミーな生パスタを求めるのか、はたまたこのお店の生パスタが見事なバディを育(はぐく)んでいるのか…料理の分量を越えて、いろんなことを考えさせられる「安曇野はなぐるま」さんでした。
ちなみに肝心のお味のほうは…可も無く不可も無し、というところでしょうか。
「ダイニングキッチン 安曇野はなぐるま」