どこもかしこも空き家だらけ。これでいいのか?日本の田舎暮らし!
先日、全国の空き家に関する恐るべき統計調査の結果が、総務省から発表になりました。
それによると全国の空き家は820万戸にのぼり、総住宅戸数に占める割合が13.5%と、過去最高を記録したそうです。
人口減少や高齢者の施設への入所などが空き家率を押し上げていて、今後、団塊の世代の高齢化が進めば、空き家の増加はさらに加速する見通しとのことです。
今回の調査は2013年10月に行われました。
全国の空き家率は前回(2008年)調査時の13.1%から0.4ポイント上昇したそうです。
空き家率がもっとも高いのは山梨県(22.0.%)、次いで長野県(19.8%)、和歌山県(18.1%)。人口減少や高齢化が進む地方が上位を占めました。
逆にもっとも低いのは宮城県(9.4%)、沖縄県(10.4%)、東京都(11.1%)でした。
若い世帯の人口が多い沖縄県や一極集中の東京都が低いのはわかりますが、宮城県がトップというのはちょっと意外。東日本大震災後の住宅不足が響いているのでしょうか。
それはともかく、長野県が19.8%とは! 5軒に1軒が空き家という計算ですよ。
もっとも、この数字、言われてみれば当然どころか、実感値としてはまだまだ過少なんじゃないの?という印象です。
たとえば私たちが暮らす山里では、毎年じわじわと、確実に空き家が増えています。
引っ越し当時、我が家のご近所は、すぐお隣が空き家なのを別にすればほぼ“居住状態”でした。
ただ、独り暮らしのお年寄り世帯が多くて、今に櫛の歯が欠けるように無人化するんじゃないかと案じていました。
それから5年が経ち、私たちの心配は見事に的中。周囲5軒のうち2軒で独居老人が天寿を全うされ、その後、空き家になりました。空き家率でいえば40%です。
少し範囲を広げて我が家から2キロ圏内の民家を眺めてみても、空き家率はやはり40%ぐらいで推移しています。
つまり、山間部の限界集落では、県の平均の2倍ペースで空き家化が進行しているということです。地域のコミュニティの空洞化は、待ったなしのスピードで進んでいるのです。
この状態を放置しておいたら、10年後には集落が消滅してしまうんじゃないか…冗談抜きで、最近、そんな不安を抱くようになりました。
我が安曇野の山里は、言葉に尽くせない自然の恵みと穏やかな人情に包まれた別天地です。
この豊かな生活環境を絶やさないためにも、私たちとしてできるだけことをしていきたいと、かなりマジメに考える今日この頃です。