囲炉裏は魔物。正直、火事が心配です

囲炉裏は火事のもと
囲炉裏に熾した火は大事に使っています。鍋料理などして残った炭火は灰を被せておけば翌日までもつので、次の日、掘り起こしてそこに新しい薪や木炭を加え、料理や湯沸しに再利用しています。
ただ、ご近所の話を聞くと、やっぱり囲炉裏は火事のもとでもあるんですね。
あるお宅では、囲炉裏に熾火(おきび)をして窓を開けっ放しで出かけたところ、風が吹いて火種が床に飛び散り、一気に燃え上がったそうです。家は全焼。さいわい、家人は出かけていて無事でした。
また、別の古民家では、私たちのように都会から引っ越してきた住人が最初の冬を迎えて、あまりの寒さに仰天。吹き抜けの天井に大きな透明ビニールシートを張り巡らし、暖房の暖気が屋根から抜けないようにと、とりあえずの応急措置を施したのでした。
ところが、囲炉裏の上までビニールシートできっちり覆ってしまったため、熾した炎の火力が高まった瞬間にビニールに燃え移り、あっという間に茅葺屋根を伝って燃え広がりました。
築100年以上の古民家が、たちまち燃え尽きてしまったそうです。
考えてみれば古民家の囲炉裏というのは、巨大な薪の内部で火を焚いているようなものですから、一旦、火が移ったらおしまいです。
私たちも手の届くところに消化器を設置して万一に備えてはいますが、囲炉裏に火がある間は正直、気を抜けません。

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