寒冷地仕様の水回りは留守にすると大変です

バルブや止水栓の管理がやたら面倒です
この季節、明け方の最低気温は連日、マイナス2~6度になります。安曇野一帯の住宅は寒冷地仕様ですので、そう簡単に水道管が破裂したりはしませんが、それでも一冬に一度ぐらいは水のトラブルに見舞われるお宅が少なくないようです。
私たちの家には引っ越し前、水回りがありませんでした。長く売れ残っていた理由のひとつがそれだったようで、越すに当たり、トイレ、台所、お風呂、洗面台を新たに造作しなければなりませんでした。
元々、家畜部屋だった吹き抜けの板の間に、ネットで見つけたシステムキッチンとユニットバス、便器等を宅配してもらい、地元の工務店に設置していただきました。洗面台だけはネットで気に入ったものが見つからず、東京へ出たついでにIKEAでパーツを買い揃え、持ち帰って組み立てました。
IKEA以外は寒冷地仕様のものを導入したので、真冬といえども日常的に使うにはこれといって不自由を感じません。
たとえばユニットバスは、湯船に残り湯があると、わずかに湯を循環させてパイプの凍結を防ぐ設計になっているようですし、トイレの貯水タンクには熱帯魚の水槽に入れるような棒状のヒーターが挿してあって、タンク内の水を終夜、温めています。
昔みたいにあちこちに不凍液を注いだり、夜通しチョロチョロ水を流しっぱなしにしたりする手間がなくなりました。これはとても助かります。
ところが、数日、家を留守にするとなると、一転、大事になります。
最新式の寒冷地仕様の水回りというのは、水抜きが非常に面倒臭いんですね。
たとえばシステムキッチンの場合ですと、排水管の前にある引き出しを取り外して流し台の下に潜り込み、バケツを当てながら止水栓を外して水を抜き取ります。それから、マニュアルに書いてあるとおりの順番で、次のような作業を行います。
■レバーハンドルを全開状態で数回、水側から湯側まで回し、残った水を切る。
■シャワー/ストレート切替スイッチを数回、切り替えて残った水を切る。
■ハンドスプレーを振って、水をよく切る。
■流し台下部のホースを振って完全に水を抜く。
■レバーハンドルを下げる。
トイレやユニットバスについても、同じように一連の水抜き作業が必要です。
一番厄介なのが、家の外に設置してある給湯器の水抜きです。なんと7つの栓をマニュアルに従って順番に緩めて水を抜き、さらに3つのバルブを閉じたり開いたりします。順序を間違うと冷水を頭から被ってしまうこともあって、ウンザリしてきます。
すべての手順を暗記するのはとても無理とわかり、自分でマニュアルを作りました。出かける前にはこの自家製マニュアルを開いて、ひとつずつ指差し点呼しながら作業を進めていきます。
不慣れなせいもあって、終わらせるのに早くても30分、どうかすると45分もかかってしまいます。
幸い、これまで水道管の破裂や水漏れなどのトラブルが起きたことはありませんが、ほとほと面倒です。

とうとう自分で水抜きマニュアルを作っちゃいました

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