カミツレ畑が青リンゴのニオイに包まれています
私たちの暮らす一帯はカミツレ(カモミール)の産地で、入梅直後の今頃が、ちょうど花盛りになります。
ご近所には、その名もズバリの「カミツレ研究所」という会社があります。地元で採れたカミツレを原料に使い、高級入浴剤やシャンプー等を開発・製造・販売する企業です。
先週末、「カミツレ研究所」の周辺を散歩しました。
山の裾野に広がった広大なカミツレ畑は、一面の白い花、花、花。
風に乗って、青リンゴのような甘い香りが漂ってきます。カミツレの花の香りです。
丘に上ると、頂きまで白い花に覆われていました。
畑の真ん中に、農家のおばさんの頭がぽつん、ぽつんと見えます。何か作業をしているみたいですが、遠過ぎて尋ねようにも声が届きません。
西の空から湿気を帯びた灰色の雲が流れてきます。一雨来そうな空の下、おばさんたちは黙々と働き続けていました。
眠くなるような午後の風景です。