明科駅の近くに、安くて美味しいわさび漬けの専門店が
安曇野といえば「わさび(山葵)」が有名です。新鮮な生わさびが比較的安く手に入るほか、おいしいわさび漬けを置いている専門店が街のあちこちにあります。
わさび漬けの場合、量り売りで100グラム350円~。一般的な箱詰めのもので100グラム500~1000円が相場でしょうか。
スーパーや土産物店ではもっと安い商品も売っていますが、原材料の表記を見ると保存料やアミノ酸入り…なんて書いてあったりします。完全無添加の本格的なわさび漬けは、専門店で買い求めるのがいちばんでしょう。
1年ほど前、JR明科駅前を通った折、「望月山葵店」という看板を見つけました。クルマを停めてガラス張りの店内を覗くと、ショーケースにいろいろなサイズの空箱が並べてあります。
店構えが地味なせいか、これまで気づかず通り過ぎていましたが、ちょうどわさび漬けが切れていたので試しに買ってみることにしました。
おばさんにいちばん小さな箱をくださいと言うと、奥からホーローの容器を出してきて、木箱にヘラで擦り切り一杯、盛ってくれました。
つ~んと良いニオイがします。きれいに包装して紐をかけてくれました。
内容量は200グラム強。もちろん、このお店の自家製です。
お値段は700円。専門店クラスとしては、リーズナブルな価格です。
包装紙には「風味絶佳 農林水産大臣賞 受領」と書いてあります。期待はいやがうえにも高まります。
家に帰り、さっそくご飯を炊いていただきました。
結構、大きめに刻んだわさびがたっぷり入っています。白いご飯に載せると、プリプリしたわさびの切り身がきらきら光ります。
混ぜ物のない、素朴で強烈な刺激に感激しました。
安曇野のわさび専門店は穂高と豊科に集中していますが、「望月山葵店」は観光ルートから少し外れた場所に暖簾を出しているせいか、地元のなじみ客を相手にひそやかに商いを続けているといった印象です。
通販もネット販売もしていないようです。お店のホームページも見当たりません。
しかし、こちらのわさび漬けは美味い。美味くて安い。以来、すっかりファンになってしまいました。