売れ残りのアジサイをせっせと庭に植えています
ゴールデンウイークが終わって母の日が過ぎると、花屋さんや植木屋さんの店先に置いてある鉢物の値段がやおら下がり始めます。
その事実を知ったのは、じつは安曇野に暮らすようになってからのこと。
苗木が投げ売りされるのを待って買っているうちに、毎年、5月中旬になると苗木や鉢物が値下げされることに気づきました。
先日、上田市で園芸店を営む某社長にそれとなく尋ねたら、やはりGWと母の日以降は在庫処分をする…と教えてくれました。
そんなわけで、意地汚い私たちは今年も梅雨入りを前に、売れ残りのアジサイの鉢を求めてあちこち歩き回った次第です。
写真は今年仕入れたアジサイたち。どれも大輪のうえに色彩とも鮮やかで、なるほど母の日のギフトにふさわしい形状をしています。
じつは昔ながらの、こんもりとした紫やピンクのオーソドックスなアジサイ(ホンアジサイ)は、今時どこの園芸店を探したって置いていません。
かつては道端や路地裏に生い茂る、少々、暑苦しい存在だったアジサイ。
よく言えば梅雨の風物詩のような植物で、6月のカレンダーは、アジサイの青々とした葉っぱの上にカタツムリが乗っている画や写真が定番でした。
でも、ありきたり過ぎて、母の日にプレゼントしても喜んでもらえるようなモノではなかったはずです。
それが近年、品種改良が進み、かなり別次元の花にステップアップ?したのではないでしょうか。花屋さんできれいにラッピングされて売っているのは、みなこの改良種の西洋アジサイです。
個人的には古き良き昭和の平凡なホンアジサイが好きですが、挿し木でもしないかぎり、苗を手に入れるのは困難です。
そんなわけで、我が家の庭にも新奇な西洋アジサイがじわじわと増えてきました。
本音を言えば、古民家にはやっぱりホンアジサイや古風なガクアジサイが似合うと思うのですが、こればかりは時代の趨勢。仕方のないことかもしれません。