JA直売所がファミマに化けた結果…
こちらに来て以来、何かとお世話になっていた地元JA(農協)の直売所が、2月下旬、ファミリーマートに衣替えしました。
都会のファミマに比べると床面積が格段に広く、イートイン・コーナーも充実しています。
ファミマのオリジナル商品はもちろん、無印良品の雑貨まで並んでいて、
「今までみたいな(泥臭い)商いとは違うんだぞ」
「これからは全国区で頑張るんだ」
という並々ならぬ意気込みを感じます。
その一方で、入口付近には地元野菜と玄米・もち米を平台に並べるなど、フランチャイジーである農協の矜持(きょうじ)といいましょうか、意地のようなものも見え隠れします。
店内を仔細に見て歩くと、無印の横に、以前の直売所で幅を利かしていた野良作業用のオバシャツが、一列、申し訳程度にぶら下がっていたり。
また、駐車場の隅にはセルフサービスのコイン精米機が並んでいたり。
新旧入り乱れてカオスのような状態です。
しかし残念ながら、地元由来の商品は激減しました。
直売所時代は午後5時で閉店してしまう、およそ商売っ気のない店でしたが、時代のスピードに完全にソッポを向いたスローな良さがありました。
通り一遍に便利になった分、超ディープな商品と出会った時の“ときめき”が失われてしまったのが残念です。
Tポイントが貯まらなくても、キャッシュ・ディスペンサーが使えなくてもいいんです。
ここでしか買えない、安くて多種多様な野菜やら何やかやを、もうちょっと復活させてほしいな、と密かに願う私たちなのでした。