道端の木の枝に天蚕(てんさん)を見つけました
散歩の途中、道端の木の枝に黄緑色の繭(まゆ)がひとつ、ぶら下がっているのに気づきました。日を浴びてきらきら輝いています。
近づいて観察すると、天蚕(てんさん)=ヤママユガでした。長さは3センチくらいでしょうか。
安曇野の穂高周辺では天蚕を飼育して糸を取る養蚕が江戸時代から連綿と続いています。
以前、安曇野市天蚕センターで、この小さな野生の繭から紡いだ生糸を見せて頂いたことがあります。ほのかに黄緑色をした極細の糸で、手機織りした絹の反物も上品な黄緑色なのに感動しました。
天蚕は一般的な白い繭に比べると小さくてスリムで、繭玉一個から取り出せる生糸の量もごく微量です。
こんなにちっぽけな繭から糸を紡ぐことを考え出した昔の人は、本当に根気があったんだなぁ、と関心するばかりです。