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野ネズミさんと糸ようじ

 洗面台の下に野ネズミが巣を作っていたことは、以前、「野ネズミさん、石鹸チーズはおいしいの?」でご報告しました。

 その時は、「きっとこの巣を作ったネズミも、我が家の食糧事情に絶望して寂しく去っていったのでしょう。」

 などと過去形で考えていたのですが、その後も、化粧用のコットンがいつの間にか減っていたり、糸ようじが束になって奥のほうに移動していたりと、疑惑の痕跡がちらほら見てとれました。

 そんなある晩、歯磨きを忘れたことに気づいて寝床から起き出し、洗面台の前に立つと、

 コトリ、コトコト…。

 かすかな音が足下のほうから聞こえてきます。

 不審に思って観音開きの扉を開けると…小さな野ネズミが糸ようじを引っ張って、今まさにどこかへ出かけようとしているのに出くわしました。

2014011102.jpg

2014011101.jpg

 大慌てで近くにあったカメラで撮ったのが、この写真。ボケボケですが、おわかりいただけるでしょうか。

 ネズミも突然、現れた人間に仰天したらしく、洗面台から飛び出すと、壁伝いに部屋を横切り、斜交いに漆喰壁に渡した補強用の柱をよじ登って茅葺き屋根の裏側に逃げ込みました。

2014011103.jpg


 翌朝、洗面台の内外を徹底的に掃除して、おネズが持ち運べそうな糸ようじやコットン類はすべて撤去しました。

 それにしても、糸ようじなんか何に使いたかったんでしょう。巣の材料には向いていないと思うのですが。

 以来、室内で野ネズミの姿を見かけることはなくなりました。いや、この馬鹿デカイ家のどこか別の場所にこっそり移動しただけなのかもしれませんが。

 ネズミと人の知恵比べですね。


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テーマ : スローライフ
ジャンル : ライフ

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ネズミ

この手のネズミは常習性がありますので、ねずみ取りでとっくに
始末したと思ったら取っていなかったのですね。

大変疑問ですが、観音開きの洗面台にどうしてネズミが入ってくるのでしょう?
よっぽどの安物か年期の入った骨董品でないと入る余地はないんですけれども。

あと屋外と言ってもネズミにとっては鳶や猫等外敵はいっぱいです。
民家ならのろまな人間に追っかけられても逃げられますから家の中には入りやすいのです。

石鹸は一部を除いてネズミにとっては食べられます、歯が出てくるのを防止するために囓ることもありますが、
固形石鹸はご存じ植物油脂に苛性ソーダで作る物、早い話油を
食べているような物です。

早いところ駆除してください。 粘着タイプのねずみ取りを仕掛けるだけでokです。

“ねずみ算”と言われるように、1年経てば家の中がネズミだらけになったり、
柱を囓られたりします。

動きの素早いネズミを

写真に撮るなんてすごい技術ですね。
私にはできない。
素晴らしいです。

Re: ネズミ

> 大変疑問ですが、観音開きの洗面台にどうしてネズミが入ってくるのでしょう?

じつはこの洗面台、裏板がない“筒抜けタイプ”なんです。
いやはや、構造上の問題でした。

> 早いところ駆除してください。 粘着タイプのねずみ取りを仕掛けるだけでokです。
>
> “ねずみ算”と言われるように、1年経てば家の中がネズミだらけになったり、
> 柱を囓られたりします。

おっしゃるとおりですね。がんばります。

Re: 動きの素早いネズミを

あんたが大将 さま

初めまして。コメントありがとうございます。

写真にとれたのは本当に偶然です。
ボケボケでお粗末さまでした。
プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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