ヤマガラがイチイの実を擂り潰しています
家の東側に並んだイチイの木が、一斉に朱色の実を付けています。
近くで観察すると、枝のところどころに擂(す)り潰された実がこびり付いているのがわかります。
これ、ヤマガラが摘み取った実を枝に擦りつけて持ち去った跡なんですね。
秋もたけなわになると、毎年、隣の林に巣作りするヤマガラの番(つがい)が交替でやってきて、イチイの実をついばんでは枝に擦りつけて小さく砕き、持ち帰ります。
番のうち一羽は林に残り、待機しています。
「♪チチチ、チチチ」
という鋭い鳴き声を合図に林から飛び出すと、イチイの実を咥えたほうが入れ替わりに林に戻っていきます。
これを日中、日差しが暖かい間に何度となく繰り返すんですね。
夫婦で子育てに精を出すヤマガラ。愛すべきお隣さんです。