本当は薪だけにしたいけど、煙がスゴすぎて…

軒下に薪を山と積んで長い冬に備えます
囲炉裏の燃料には薪と木炭を使っています。
昔は、囲炉裏にくべるものといえば薪と決まっていました。薪は基本的にはタダで手に入るものですし、燃やすと白い煙がもうもうと立ち上り、タールの成分が萱葺きや柱に沁み込んで防虫、防水の役割を果たします。
古民家の天井や柱が漆黒なのは、そのせいなんですね。いわば囲炉裏を使って家全体を燻製にしていたわけです。
ご近所でも囲炉裏をお持ちの家は、軒下に薪を山と積んで長い冬に備えます。
最近は薪ストーブが人気で、灯油から薪に切り替えるお宅もあるようです。
ただ、軟弱者の私たちは薪割りが面倒くさいので、裏山の倒木や間伐した木を集めてわずかばかりの薪を用意し、縁の下で乾かしています。
薪は“焚き付け”兼“天井裏の燻蒸”として使い、煮炊きの主たる火力は木炭に頼っています。
薪を燃やすと、十分に乾燥させた木でも濃厚な煙が出ます。サクラなどを燃やすと、燻製作りの時のようないいニオイがしてきます。木によってニオイが違うんだな、ということを囲炉裏を使い始めて初めて実感しました。
ただ、煙が出ると涙も出ます。場合によっては料理どころじゃなくなるので厄介です。昔の人は、よくまあこんな凄い煙の中で生活していたもんだなぁ、と関心するほどです。
そんなわけで、煙が少なくて火力も安定している木炭のほうへ、おのずと手が伸びてしまうんですね。
木炭は中国製の安い輸入物を使っています。ちょっと火のまわりが早いような気がしますが、燃料代を考えるとこれで十分かなと思っています。

木炭の上に焚き付けの薪を載せて点火

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