かつての桑畑で桑の実を食べる
私たちが暮らす古民家は、明治から昭和の初めまで“お蚕(かいこ)さん”を育てるために使われていました。
登記簿によれば家屋の種類は「養蚕住宅」となっています。家の中に蚕棚(かいこだな)を並べて、そこに桑の葉を敷き詰め、カイコを飼育していたのです。
その時代、家のまわりの畑はすべて桑畑でした。カイコはかなりの大食漢で、エサの桑の葉をどんどん食べ漁ります。養蚕農家では、カイコの飽くなき食欲を満たすために、一家総出で朝から晩まで桑の葉刈りに明け暮れたのでした。
時は流れて養蚕の黄金時代は過ぎ去りました。大半の桑畑は遺棄され、雑木林に逆戻りしてしまいました。
我が家の周囲には、そんな打ち捨てられた桑の木があちこちに残っています。
梅雨に入ると桑は赤いつぶつぶのいっぱい集まった実をつけます。熟すとそれが次第に葡萄色に変わっていきます。
この熟した桑の実がじつにおいしいんですね。

手のひらいっぱいに摘み取って生食します。ほのかな酸味と自然な甘みが口いっぱいに広がり、おやつに持って来いの自然の恵みです。
調べてみたら、桑の実は非常に栄養豊富だということがわかりました。たとえばミカンと比べると、
・カルシウム 2.3倍
・鉄分 16 倍
・カリウム 1.8倍
・マグネシウム 1.8倍
ビタミンB1、B2、Cの含有量もミカンとほぼ同等なんだそうです。
桑の実はすぐに潰れるので、摘み取っているうちに指先が草木染めをしたように紫色になってしまいます。
その指を舐め舐め歩くのが、この季節の散歩の楽しみです。


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登記簿によれば家屋の種類は「養蚕住宅」となっています。家の中に蚕棚(かいこだな)を並べて、そこに桑の葉を敷き詰め、カイコを飼育していたのです。
その時代、家のまわりの畑はすべて桑畑でした。カイコはかなりの大食漢で、エサの桑の葉をどんどん食べ漁ります。養蚕農家では、カイコの飽くなき食欲を満たすために、一家総出で朝から晩まで桑の葉刈りに明け暮れたのでした。
時は流れて養蚕の黄金時代は過ぎ去りました。大半の桑畑は遺棄され、雑木林に逆戻りしてしまいました。
我が家の周囲には、そんな打ち捨てられた桑の木があちこちに残っています。
梅雨に入ると桑は赤いつぶつぶのいっぱい集まった実をつけます。熟すとそれが次第に葡萄色に変わっていきます。
この熟した桑の実がじつにおいしいんですね。

手のひらいっぱいに摘み取って生食します。ほのかな酸味と自然な甘みが口いっぱいに広がり、おやつに持って来いの自然の恵みです。
調べてみたら、桑の実は非常に栄養豊富だということがわかりました。たとえばミカンと比べると、
・カルシウム 2.3倍
・鉄分 16 倍
・カリウム 1.8倍
・マグネシウム 1.8倍
ビタミンB1、B2、Cの含有量もミカンとほぼ同等なんだそうです。
桑の実はすぐに潰れるので、摘み取っているうちに指先が草木染めをしたように紫色になってしまいます。
その指を舐め舐め歩くのが、この季節の散歩の楽しみです。




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