自在鉤もヤフオクで調達しました

大工さんに天井から吊ってもらいました
囲炉裏といえば自在鉤(じざいかぎ)。天井から吊るした竹竿の先端に、カギ状のフックが付いた調理用の道具です。
我が家の囲炉裏に元々あった自在鉤は、長年、使い込まれてボロボロ。全体が真っ黒焦げで、いつ落下するかわからない状態でした。
とても鍋やヤカンを吊るすわけにはいかず、別途調達することにしました。
ネットで調べてみると、意外にも新品の自在鉤があちらこちらのショップで売られているとわかり、まずはホッとしたのですが、値段を見て仰天。5万、10万はあたりまえ、中には数十万円もする大層な自在鉤まで売り出されているではありませんか。
そんな美術品、工芸品顔負けのシロモノに鍋など吊るして薪や木炭をボーボー焚いてしまっては、なんだかバチが当たりそうです。
困ったなぁと思案していたら、ヤフオクに新旧さまざまな自在鉤が数多く出品されているのを発見。数千円から高くても数万円以内とそこそこ手頃なので、じっくり選ぶ気になりました。
ヤフオクに出ているのは新作・旧作が半々ぐらいで、どちらも1万円前後で落札されていることがわかりました。
考えてみれば、蕎麦屋さんや居酒屋さん、民芸喫茶さんなどでは今もインテリアとして自在鉤を下げているところが少なくありません。潜在需要はあるわけで、オークションに出品すれば、それなりに買い手が付くのでしょう。
いろいろ迷った末に、新作物を購入することにしました。アンティークは飾っておくには問題ないのですが、実際に鍋を吊るしてみて大丈夫なのか、ヤフオクの写真と短い説明文からは判断がつきません。安全第一と考えて、新作(といっても工業製品ではないので、手作りの一点物でしたが)に入札しました。
出品者が出していた商品説明は、こんな内容でした。
■新品・未使用の自在鉤です。サイズは竹のみ全長147センチです。竹の径は約6センチです、約220センチ近くまで伸ばせます。魚の部分は木の一刀彫りです、巾約40センチ・高さ約13センチ・厚み約7センチです。実際に使っても良し、飾っても良しの商品です。
オークション開始時の価格は1万円。即決価格1万1000円。写真を見た感じでは悪いものではなさそうでしたので、即決で購入しました。

ヤフオクで購入した自在鉤
数日後、届いたのがこちらの自在鉤です。佃煮色の太い真っ直ぐな竹に木製の魚が腕木としてぶら下がっています。金属製のカギは分厚く、大鍋を下げても平気そうなタフな作りでした。
新作の自在鉤の中には、腕木の魚が鯛焼きそっくりのものがあって、ちょっとなぁと引いてしまっていたのですが、この魚はどなたが彫ったものか、魚心といいましょうか水心を心得たスタンダードな出来栄えでした。
さっそく使おうと思ったのですが、大きすぎて自分たちでは吊り下げられず、大工さんに頼んで古い物を取り外し、改めて天井から吊ってもらいました。
以来、我が家のシンボル的存在として、囲炉裏を守ってくれています。

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