fc2ブログ

空き家の小民家を「シェアハウス」に。小谷村が動き出しました

 安曇野からクルマで北へ1時間半ほど走ったところに、小谷村(おたりむら)があります。スキー場で有名な白馬村のさらに先、峠をひとつ越えると新潟県糸魚川市という、長野県北部の山間に位置する人口3000人あまりの雪深い村です。


大きな地図で見る

 先日、この村が村内の“眠っている古民家”を調査して、再活用しようというユニークな試みを発表しました。

 それによると、小谷村には124軒の古民家が空き家状態になっているそうです。

 うち35軒は廃屋化が進んでいて、もはやあばら屋同然。残りの89軒は外から見た具合では利用できるかもしれない、ということになったのだとか。

 村では、この“なんとかなりそうな89軒”について、所有者の了解のもと内部調査を進めて、空き家物件の賃貸や、売買を希望する所有者と移住・別荘利用を望む人を結ぶ「空き家バンク」制度を創設する方針を固めたのだそうです。

 調査にあたった「古民家利用活用プロジェクトチーム」は、18項目からなる提言をまとめて村に提出しました。

 提言のなかには、家屋を村が所有して複数の人が住居や事務所として使う「シェアハウス」や、将来の移住を考える村外者のための「短期滞在向けモデルハウス」など、ユニークなアイデアが盛り込まれているようです。

 山間部で増え続ける空き家の古民家を、過去の遺物として見るのではなくて、地域の“固有の資産”と位置付けるこの試みは、実際、注目に値すると思います。

 私たちが暮らすここ安曇野でも、今すぐ取り組んでもらいたいぐらいです。小谷村には心からエールを送りたいと思います。

2012042101.jpg
こんなになっちゃう前に
手を打つことが大切です


人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。

テーマ : スローライフ
ジャンル : ライフ

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

嬉しい記事!!

こんにちは。
ツイッターからぶらりときました。
ぼくは小谷村の古民家に住みながらゲストハウスを営んでいるたつみといいます。
書いていただいた記事、ぼくが参加していた「古民家プロジェクト」なるものがまとめたものです。
ぼくは3月まで役場職員で、古民家プロジェクトは管轄関係なく有志で組織されていました。
4月から集落支援員(嘱託職員)に転職し、いまでも移住促進のお手伝いをさせていただいています。

実際に古民家で生活する中で、古民家に少人数で住むのは大変だと感じています。
家の維持管理、草刈りや除雪など。
もともと10人近くの人数で共有していた古民家です。
少人数で住むには贅沢すぎる!
なら、「シェア」という価値観で移住促進ができないか?
と、ぼくが企画し、熱烈に推しているんです。

小谷の話をしていただきありがとうございます。
小谷村はもう、ほんと、大変なところです。。笑
10年後がみえません。
若い声がきこえません。

だからこそ、小谷に住む若いもんがどうにか悪あがきをしないといけないんです。
と、長々失礼致しました。
ちょっと嬉しくなってしまいだらだらと。笑

同感です。

コメントに同感です。

若い人(世代)に住み易い環境をどんどん外に向かって提供アピールしながら、来て、感じて、定住してもらえるような仕組みをどんどん作っていきたいと私も思っています。

「人の集い」こそが発展の礎ではないでしょうか。

URL間違えました。

http://www.facebook.com/azumitter でした。失礼しました。

Re: 嬉しい記事!!

小谷のたつみさま

初めまして!
小谷村の「古民家プロジェクト」で
実際に汗を掻いていらっしゃったんですね!
ご苦労さまです。
とても意義深いことだと思っています。
ぜひ、今後もがんばってください。

年に数回、小谷村を訪ねます。
ディープ信州といいましょうか、
本当に古き良き信州の面影が色濃く残っている故郷だと
訪れるたびに感銘を新たにします。

若者が古民家をシェアして暮らす
新しい拠点になるといいですね!
陰ながら応援しています。

Re: 同感です。

あづみったー さま

初めまして!
コメントありがとうございます。
古いものが若い世代に新しいものとして受け取られて、
受け継がれていくといいなと思います。

おっしゃるとおり、「人の集い」こそが
地域の地盤沈下を防ぐ最大の処方箋ですよね。
プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキング
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ

にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ
本文検索キーワード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR