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古民家は屋根のメンテナンスも大変です

 我が家は元々、茅葺きでしたが、元のオーナーさんの手によってその上に亜鉛メッキ合板の屋根が被せてあります。

 合板にしてあるのはメンテナンスが簡単だから。錆びないように定期的に塗装し直していけば、内側の茅に傷みが生じにくく、かなり長持ちするといわれています。

 もちろん、合板なんかで覆わずに茅葺き屋根のままにしておくのが理想ですが、今日び茅を葺き替えるとなったら、それこそとんでもなく高くついてしまいます。

 そこで茅葺きはそっとしておいて、上モノの合板を手入れしていくことにしました。

 私たちが家を購入した時点で、亜鉛メッキ合板はすでに20年以上が経過していました。

 屋根表面はほとんど剥げてしまい、赤茶色の地金が剥き出しの状態でした。ところどころに錆も出始めていました。

 さいわい錆が中まで貫通しているところは一箇所もなく、ヤスリで擦り落とせばまだ何とかきれいになりそうな様子でした。

 屋根専門の塗装業者に見てもらったところ、この屋根は過去に一度も補修した形跡がなく、今のうちにメンテナンスしておくべきだと言われました。塗装の跡がないため、塗料が乗りやすくて仕上がりはきれいになるだろう、とのことでした。

 ただし、作業にあたって家の周囲に足場を組まなければならず、その費用がバカになりません。塗料もピンきりだそうで、一回の塗装で15年以上もたせようと思ったら、そこそこのお値段のものを複数回、塗らなければいけないそうです。

 いくつかの業者に見積を出してもらい、条件の良かった松本の業者さんにお願いしました。

 工期は約2週間。屋根がデカイので、費用はざっと130万円近くかかりました。

 以下は業者さんの協力で撮影した屋根塗り替えの一部始終です。


今年8月、塗装前の我が家です
今年8月、塗装前の我が家です

最初に足場を組み……
最初に足場を組み……

表面の洗浄がスタートしました
表面の洗浄がスタートしました

ところどころ、錆が浮いています
ところどころ、錆が浮いています

サンドペーパーでデコボコを削り落とします
サンドペーパーでデコボコを削り落とします

錆を落とした後に下塗りプライマーを吹きつけます
錆を落とした後に下塗りプライマーを吹きつけます

屋根のてっぺんから見たところ
屋根のてっぺんから見たところ

下塗りが終わったら、上塗りの1回目です
下塗りが終わったら、上塗りの1回目です

上から下へ、順に吹きつけていきます
上から下へ、順に吹きつけていきます

飾り屋根の内側に白い塗料で△模様を入れ、ビニールで養生します
飾り屋根の内側に白い塗料で△模様を入れ、ビニールで養生します

軒裏も白く化粧直し
軒裏も白く化粧直し

養生を外すと、つるつるの艶が出ています
養生を外すと、つるつるの艶が出ています

そして仕上げ。2回目の上塗りです
そして仕上げの2回目の上塗りです

翌日、足場を解体しました
翌日、足場を解体しました

今年8月、塗装前の我が家です
赤茶げていた屋根が……

落ち着いた焦げ茶色になって蘇りました
落ち着いた焦げ茶色になって蘇りました

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プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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