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大きな家には地味過ぎた「和風時計」

いろいろ考えたけど電波時計にしました」の項にも書きましたが、古民家にはやっぱり柱時計が似合います。我が家では、大黒柱に「アンティーク風八角柱時計 電波の古時計」という“一見、年代物の姿をした電波時計”を掛けてみましたが、これがなかなか良い感じで動いています。

2011112602.jpg
こちらが大黒柱に掛けた
「アンティーク風八角柱時計 電波の古時計」


 じつはこの「アンティーク風八角柱時計 電波の古時計」を見つける前に、もう1台、壁掛け用の時計を買って大黒柱に掛けていた時期があります。

 東急ハンズの時計売り場にあった「和風時計」という商品です。

 高さ27センチ、幅15センチ、奥行き8.5センチの吊り時計で、黒い縦長の木の箱に和紙で拵えた文字盤がはめ込んであります。和紙には墨で「十二 三 六 九」の漢字が書いてあり、黒い長・短・秒針が引き立つようなデザインです。

 正面がガラスの扉になっていて、開けると飾り棚が二段。ちょっとした小物をディスプレイできるオシャレな作りでした。

 ムーブメントは、よく自作の時計キットなんかに使われる電池式のもので、アラームもなければ振り子もありません。

 シンプルな構造ですが、和風モダンとでもいうべきデザインが気に入り、購入しました。値段も4000円弱とお手頃でした。

2011121401.jpg
で、こっちが残念だった「和風時計」

 のちに同じ製品がヤフオクに出品されていたのを発見。製造国フィリピンと書いてありました。たぶん、日本の会社が企画・デザインしてフィリピンの工場で作らせたのだと思います。

 ところが、大黒柱に掛けてみて、すぐにこの買物が失敗だったとわかりました。

 我が家の土間は--というか、一般に古民家の土間は--よく晴れた日中でも驚くほど薄暗いのです。「和風時計」は、きなりの和紙の文字盤に漢字で時が墨書されていますが、肝心の文字盤が小さくて、ほんの2~3メートル離れただけで、もう薄闇に沈んで読み取れなくなるんです。

 東急ハンズの店頭で見たときには時計としての実用性に疑問は抱きませんでしたが、屋根まで吹き抜けになっている我が家の土間に掛けると、何年も前のカレンダーが大黒柱に掛けっぱなしになっているぐらいにしか見えません。

2011121402.jpg
和紙の文字盤に墨字で時がしたためられていますが…

 結局、全然、時計の役割を果たさないことがわかり、大黒柱から撤去せざるを得ませんでした。

 現在、「和風時計」は和室の柱に飾ってあります。文字盤が見づらいことには変わりありませんが、それでも間近に近づいて眺めれば一応、時刻はわかります。電波時計と違って多少、狂うので、気づいたときに時刻を合わせなければいけません。

 やっぱり古民家には、都会発の和風モダンじゃ歯が立たないってことですね。

 
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テーマ : スローライフ
ジャンル : ライフ

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柱時計

初めまして。
楽しく読ませていただいています。
古民家には振り子時計がお似合いですよね。
私も古いものが好きなので、2年ほど前に入手したゼンマイ式の30日巻きの時計が便利です。月初めに巻くだけなので手間はありませんが、巻いた直後は進み気味、月末になると遅れ気味ですが、毎時ボンボン時を告げてくれます。

Re: 柱時計

kazさま


はじめまして!

ゼンマイ式の柱時計ですか。本格的ですね。
やっぱり、手で巻いてこその柱時計ですよね。

いいなぁ。

我が家では、ボンボンという音がおっかないとの理由で
音の出ない柱時計を買わされる羽目になりましたが…。

時計

大変失礼ながらセンスのなさに唖然としています。


柱時計で漢字数字の文字板なんて近代の造物で
知っている人が見れば笑ってしまいます。
ましてや秒針が付くなんぞ愚の骨頂。

ちなみに柱時計はローマ字数字で書かれた物が
年台的に古い物です。

松本に全国的に有名な「時計博物館」がありますので
是非行ってみてきてください。
本物の歴史ある時計を見てこそ近代モダン品との差が
解ると思います。

Re: 時計

いやはや、仰せのとおり、センスのない買い物でした!

松本の時計博物館、まだ行ったことがありませんので、
後学のため、ぜひのぞいてみることにします。
プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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