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野趣に富んだ強アルカリ泉 白馬八方温泉「おびなたの湯」

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安曇野からクルマで1時間。白馬村の外れに「おびなたの湯」があります。

白馬八方温泉のひとつで、源泉にもっとも近いと聞いて入ってみたくなりました。

林の中の一本道を、有名な白馬大雪渓への登山口に向かって上っていくと、路肩に「おびなたの湯」の看板が。

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道端に建っている小屋で入浴料500円を払い、小川に掛かった橋を渡って脱衣所へ向かいます。

ここで男湯、女湯に分かれ、暖簾をくぐるのですが、くぐった先はいきなり露天風呂。洗い場も脱衣所も小さな屋根こそ付いていますがオール戸外で、ちょっと強い雨が降ったら大変なことになりそうです。

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脱衣所です

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洗い場も露天です

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洗い場で空を仰ぐとアルプスが…


広々した三日月型の湯船を取り囲むように洗い場と脱衣所が配置されています。湯船の向こうに巨岩が立ちはだかり、頂上付近から湯がこんこんと湧いて湯船に注ぎます。

この巨岩が男湯と女湯を仕切る壁になっていて、ふたつの湯船に豊富な量の温泉を供給しています。

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成分表によるとアルカリ性単純温泉で、源泉は49.7度。加水、加温、循環濾過、消毒剤や入浴剤の投与は一切、していないと書いてあります。

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平成18年の分析検査ではpH値は11.5で、これは都幾川温泉、飯山温泉に次ぐ日本で三番目の強アルカリ泉質なんだそうです。

なるほど、透明な湯で湯の花など見当たらないのに、手のひらに掬うとトロトロ、ツルツルした感触です。たいへん滑らかでしっとり感のある良いお湯です。

ちょっとぬるめで長湯ができましたが、隣でハゲ頭をこすっていた常連さんに伺うと、なんだか今日は普段より少しぬるいとのことでした。

オジサンの話では、町に4ヶ所ある日帰り温泉施設の中では、ここ「おびなたの湯」がいちばんツルツル感が高いそうです。やはり源泉に近いからでしょうか。

残念だったのは、広い洗い場の頭上にネットが張り巡らされていて、ちょっと窮屈な感じがしたことでしょうか。帰りがけに受付の人に聞くと、夏の間、アブが出るので仕方なしにネットを張ったそうです。

そういえば洗い場の腰掛けにハエ叩きが置いてありましたが、これもハエを叩くためではなく、アブ退治用に常備したものだとか。う~む、いかにも露天ならではの野趣に富んだ話ですね。

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脱衣所の鏡もドライヤーも間に合わせ程度の簡単なものでしたが、露天らしさを楽しむにはむしろこれぐらい雑駁なほうがいいなと思いました。

照明設備がないためでしょうか、営業時間が午前10時~午後6時と短く(3~4月はさらに短縮)、また11月上旬~2月末は冬季閉鎖されます。短い期間しか楽しめませんが、それだけに、ちょっと価値のある温泉です。

 【→おびなたの湯 公式ページ


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プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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