これ、名前わかりますか?
まず写真をご覧ください。
道路の側溝のフタです。日本中、どこでも見かけるありふれたフタです。

では質問です。このフタの“名称”が何というか、ご存じですか?
私たちは知りませんでした。始終、そこいらで見かけてはいますが、日常会話でこのフタが話題に上ることなどほとんどありません。よしんばあったとしても、
「道路の側溝のフタ」
で片付けてしまいますよね。
ところが、少し前にこのフタが必要になりました。
我が家の目の前の道路と駐車スペース(ただの野っ原ですが)との間に側溝があり、元々、そこに金属製のフタがしてあります。ただ、クルマを出し入れする際にもう1枚、余計にフタがあったほうが安心できる。どこかで買ってきて…と、家族が言い出したのです。
たしか近所のホームセンターにあったはずだな、と見当をつけて行ってみましたが、商品の棚を見渡しても並んでいません。
店員さんをつかまえて在庫の有無を尋ねようとして、ハタと言葉につかえました。
「あのぉ、そのぉ、道路の側溝のフタみたいなヤツありますよね。金属製の格子になってるヤツですけどぉ…」
長々と説明すると、店員さんは、
「あ、アレですね」
と、すぐにわかってくれました。
「そうそう、アレです。こちらに置いてます?」
「すみません。いまアレは在庫切らしてます」
店員さんもあえてアレの正体を言葉にすることはありません。ただ、在庫がないことだけは伝わりました。
ならばネット通販だな、と気を取り直し、PCの前に座ってグーグル検索をしようと思ったのですが、ふたたびハタと指が凍りました。
アレって、一体何て名前だったっけ???
そうなんです。検索エンジンを使って調べるにも、アレの名前がわからなくては調べようがありません。
仕方がないので、側溝、フタ、金属、格子…などなど、思いつくかぎりの関連単語を並べてサーチをかけました。
そして何度かトライ&エラーするうちに、とうとう発見したのです。
グレーチング!
なんとアレには「グレーチング」という立派な名前があったのでした。
グレーチングとは英語の「grating」のことで、窓の鉄格子やマンホールの格子蓋を意味するそうです。
本来の発音は「グレイティング」に近いのですが、日本では「グレーチング」と呼ばれているようです。
これは勝手な想像ですが、ディスコを「デスコ」と言って憚らない昭和の土建屋のオッサンが、「grating」と聞いて「グレーチングだべ」と納得しちゃったんじゃないでしょうか。
ま、それはさておき、やっと名前がわかり、楽天市場でグレーチングの商品ページに辿り着きました。
そしていざ、購入しようとしてびっくり。お目当ては「U字溝用グレーチング 14トンまで(大型バス・中型トラック等)溝幅(300mm) 長さ995mm」という商品だったのですが、たった1枚でなんと7160円+送料800円もするではありませんか。
本来、14トン車対応などというゴツいカバーは不要なのですが、元からあるものに揃えると、こんな重量級になってしまうのです。
アレの価格相場なんて知りませんでしたから高価なのに半ば呆れ、半ば感心しつつ「購入」ボタンを押しました。
数日後、安曇野に届いたグレーチングは、ぴったり側溝にはまりました。やれやれ。

手前の1枚が新品です

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道路の側溝のフタです。日本中、どこでも見かけるありふれたフタです。

では質問です。このフタの“名称”が何というか、ご存じですか?
私たちは知りませんでした。始終、そこいらで見かけてはいますが、日常会話でこのフタが話題に上ることなどほとんどありません。よしんばあったとしても、
「道路の側溝のフタ」
で片付けてしまいますよね。
ところが、少し前にこのフタが必要になりました。
我が家の目の前の道路と駐車スペース(ただの野っ原ですが)との間に側溝があり、元々、そこに金属製のフタがしてあります。ただ、クルマを出し入れする際にもう1枚、余計にフタがあったほうが安心できる。どこかで買ってきて…と、家族が言い出したのです。
たしか近所のホームセンターにあったはずだな、と見当をつけて行ってみましたが、商品の棚を見渡しても並んでいません。
店員さんをつかまえて在庫の有無を尋ねようとして、ハタと言葉につかえました。
「あのぉ、そのぉ、道路の側溝のフタみたいなヤツありますよね。金属製の格子になってるヤツですけどぉ…」
長々と説明すると、店員さんは、
「あ、アレですね」
と、すぐにわかってくれました。
「そうそう、アレです。こちらに置いてます?」
「すみません。いまアレは在庫切らしてます」
店員さんもあえてアレの正体を言葉にすることはありません。ただ、在庫がないことだけは伝わりました。
ならばネット通販だな、と気を取り直し、PCの前に座ってグーグル検索をしようと思ったのですが、ふたたびハタと指が凍りました。
アレって、一体何て名前だったっけ???
そうなんです。検索エンジンを使って調べるにも、アレの名前がわからなくては調べようがありません。
仕方がないので、側溝、フタ、金属、格子…などなど、思いつくかぎりの関連単語を並べてサーチをかけました。
そして何度かトライ&エラーするうちに、とうとう発見したのです。
グレーチング!
なんとアレには「グレーチング」という立派な名前があったのでした。
グレーチングとは英語の「grating」のことで、窓の鉄格子やマンホールの格子蓋を意味するそうです。
本来の発音は「グレイティング」に近いのですが、日本では「グレーチング」と呼ばれているようです。
これは勝手な想像ですが、ディスコを「デスコ」と言って憚らない昭和の土建屋のオッサンが、「grating」と聞いて「グレーチングだべ」と納得しちゃったんじゃないでしょうか。
ま、それはさておき、やっと名前がわかり、楽天市場でグレーチングの商品ページに辿り着きました。
そしていざ、購入しようとしてびっくり。お目当ては「U字溝用グレーチング 14トンまで(大型バス・中型トラック等)溝幅(300mm) 長さ995mm」という商品だったのですが、たった1枚でなんと7160円+送料800円もするではありませんか。
本来、14トン車対応などというゴツいカバーは不要なのですが、元からあるものに揃えると、こんな重量級になってしまうのです。
アレの価格相場なんて知りませんでしたから高価なのに半ば呆れ、半ば感心しつつ「購入」ボタンを押しました。
数日後、安曇野に届いたグレーチングは、ぴったり側溝にはまりました。やれやれ。

手前の1枚が新品です



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