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これが噂?の電気柵です

 安曇野界隈の農家を悩ましているのが、サルやキツネ、ハクビシン、タヌキ、イノシシなどによる獣害です。

 収穫が近づくと、単独で、あるいは大群でやってきて野菜や果物を根こそぎ食べていってしまうんです。

 特に過疎化の進む山里の被害は深刻で、作るそばから食い荒らされるため、廃業に追い込まれる農家もあるぐらいです。

 私たちの家は、通称、東山と呼ばれる安曇野の山間部にありますが、地元の農家では半ばヤケ気味に、

「ここいらは東山動物園だからさ、どうしようもねぇんだよぉ」

 とボヤくことしきりです。

 そんな農家が最近、導入して実績を上げているのが「ソーラータイプの電気柵」。畑のまわりに支柱を立てて特殊合金の電線を張りめぐらし、電気ショックで動物たちから畑を守る装置です。

2011091202.jpg
畑の周囲に張りめぐらしてあるのが、電気柵です

 以前はたいへん高価だったようですが、普及とともに値頃感もでてきて急速に広まってきました。

 写真が本体。「防雨型 電気牧柵機 アニマルキラー」という恐ろしげな名前です。スイッチを入れておくとソーラーシステムで昼間に蓄電し、夜通し通電しています。

2011091201.jpg
防雨型 電気牧柵機 アニマルキラー

 おサルやキツネが万一、触れると9000ボルトの高圧電流が流れて吹っ飛ぶそうで、このシステムを導入した畑には以後、どんな動物も寄りつかなくなるようです。

 ただ、これでめでたしめでたしかといえばそんなこともありません。電気柵を敷設した畑はたしかに獣害に見舞われなくなりますが、おサルやキツネたちは電気柵のない畑を狙って移動します。

 結果として、設備投資した農家は無事だけれども零細農家は以前より酷い目に遭う…という、まことに不公平極まりない事態に立ち至ってしまうのです。

 とはいえ、安曇野中の畑や果樹園にことごとく電気柵を設置するなどできない相談で、目下、農家のみなさんは頭を抱えています。

テーマ : スローライフ
ジャンル : ライフ

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こんにちは!
先日は、すっかり秋めいて…なんて書きましたが名古屋はまた夏に逆戻りで、蒸し暑い毎日です。私が住んでる住宅街にも、タヌキやアライグマがいるんです。
動物だって好き好んで人里に降りてくるわけではないので、可哀想ですよね。
人と動物とが共存して、生活できれば良いのにといつも、動物駆除のニュースを見ると心が痛みます。
でも、農業を営んでいられる方は、そんなこと思っていられませんよね。難しい問題ですね。

主役を忘れていませんか?

イノシシは初耳ですね、聞いたことがありません。
公式に確認されているのはその他に 兎、鹿、そして大御所の熊
です。

 ただし、熊は定住しているのではなく、回遊しているので
滅多にお目にかかりません。
ツキノワグマは増えすぎですね、動物保護団体は実情を知らずして
能書きばかりタレますが、少なくとも東山のツキノワグマは
絶滅させるべきです。


アリスさま

タヌキやアライグマは、
道端でひょっこり出くわすと本当に愛らしですよね。

農家のみなさんも極力、殺生をしないために
電気柵を採り入れているようです。

人間と野生動物の共存は
言葉で言うほど簡単じゃないんだな、と
私たちも実感しています。

田舎人さま

そうでした!
ご近所ではウサギ、シカ禍にも難儀しています。

クマについては、我が家の近くにもときどき姿を現して騒ぎになりますが、
さいわい頻度が低いので、あまり問題になっていないようです。

大町や白馬の畑では、
クマに押し倒されない大型の電気柵を
使っているところもあると聞きました。

たしかに、クマが本気を出したら、
この程度の電気柵ではひとたまりもないでしょうね。
くわばら、くわばら…。
プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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