地元の小さなワイナリーが集結した「信州安曇野ワインマルシェ」で飲み比べ!
11月最初の土曜日、安曇野初のワイン飲み比べイベント「信州安曇野ワインマルシェ」が開かれるというので、事前に前売り券(3300円)を買い、意気揚々と出かけました。
会場はJR大糸線・穂高駅近くの碌山公園。芝生の広がった公園の中央にテントが設置され、ワインが振る舞われるそうです。
午後1時に到着すると、すでに結構な数のお客さんがグラス片手にうろうろしていました。
広場の一角ではジャズバンドが生演奏中。みなさんワインを飲み飲み、ゆる~い感じで耳を傾けています。
キッチンカーも数台出ていて、ソーセージやハンバーガー、パニーニなどを食べながら、グラスを傾けることもできます。
受付で前売り券を差し出すと、16枚綴りのワインチケットと出展者の紹介チラシ、プラスチック製のワイングラス1個(写真右)を手渡されました。
安曇野市や大町市、池田町、山形村、塩尻市の小さなワイナリー15事業者が、自慢のワイン約50アイテムをテントに持ち寄って提供してくれます。
チケット1枚で35mlのワインを1杯、グラスに注いでくれるんですね。チケット16枚でおよそ560ml飲める計算です。大体ボトル3分の2ぐらいでしょうか。
あまり知られていない地元産のワインを、よりどりみどりテイスティングできるというのはワイン好きの私たちには願ったり叶ったり。さっそくプラスチックのグラスを片手に順番に見て回りました。
馴染みのあるワイナリーといえば、池田町のドメーヌヒロキ(弘樹)ぐらいでしょうか。オープンしたての3年前に見学させていただいたことがあります(→おらが町にワイナリー誕生!「ドメーヌ弘樹」に行ってきました)。
それ以外は初めて聞く名前が多く、いやが上にも期待が高まります。
チケットをシートから1枚ずつ切り離して、それぞれのワイナリーの関係者に渡し希望のワインを注いでもらいます。
赤、白、ロゼ、スパークリング...良いペースで杯を重ねるうち、居並ぶボトルの中に「1杯チケット2枚」と書かれたものが混じっていることに気がつきました。
ボトル1本4000~8000円の高価な銘柄のようです。
たくさん飲むか、味わって飲むか...一瞬、葛藤がありましたが、普段、安ワインしか口にしない身としては滅多にない機会なので、チケット2枚を使って高級ワインにチャレンジしてみました。
文句無しにおいしかったのは、ぼーのふぁーむ明科(安曇野市)の赤ワイン。「天王原地中物語 2021」(カベルネソーヴィニヨン70%、メルロー30%)と「天王原A 2021」(メルロー70%、カベルネソーヴィニヨン30%)でした。
同じ年の2種類のブドウを比率を変えてブレンドした商品だそうですが、酸味と渋み、深みのバランスが微妙に異なり甲乙つけ難い味わいです。
この日はワイン片手にくつろぐには最高の小春日和。午後のひとときを、芝生に座り昼飲みを満喫しました。
地元民を中心に入りもそこそこ良かったので、ぜひ来年以降も続けてほしいですね。
ニッチではありますが、安曇野観光の新しい行事になればとも思いました。