手に入れた薪の原木が太過ぎて割れません!
知り合いの業者さんから「広葉樹が2tトラック一杯分出たけど、いりません?」と連絡がありました。
毎年、春になると安曇野では翌年の冬に使う薪の準備に取り掛かります。
以前は近くのリンゴ園を回ると老木の廃材をいくらでも貰えたようですが、薪ストーブの普及で需要が増えて薪用の木材は“お金を出して買うもの”に。昨今の燃料費の高騰もあり、原木の販売価格はじりじり上昇しています。
幸い我が家は敷地内の木々を剪定して出た枝やら、ご近所の植木屋さんから頂く生木やらを処理して相当量をタダで賄っていますが、原木の出物があればありがたく購入します。
今回の荷は9割が薪の適材ナラで、残りはサクラなどの広葉樹。主に幹の部分だけど枝が混じっているので見てくれないか、良ければマケとくよ...とのことでした。早速運んでもらいました。
全部で2t弱の原木です。太いものからヒョロリとした枝までサイズはバラバラですが、薪の原料としてはこれで十分。現金特価で分けていただき、その場で加工に着手しました。
チェーンソーで40cm弱に玉切りしたものを薪割り機で縦に割っていきます。時々、手斧も使っての作業で小一時間。良質の薪が積み上がりました。
中くらいの太さまでは順調に処理が進んだんですが、直径30cmを超えるナラの幹を玉切し薪割り機にかけてみたところ...割れません。
芯の密度が高くて硬く、電動7tの油圧ではパワー不足みたいです。
そこで真っ二つに割るのは諦めて、果物の皮を剥く要領で外側の柔らかそうな部分をこそぎ落とすようにして裂いていきました。
何度か繰り返すと、こんな感じで7~8枚の薄い板状に剥けて中の硬いところが残りました。
ずしりと持ち重りのするナラ材です。薪にしたら火持ちは最高でしょう。
裸になった生木を再度、薪割り機に掛けてみたんですが、やはり歯が立ちません。手斧を打ち込んでもビクともしません。
悪戦苦闘の末、これを割るにはエンジン式のもっとパワフルな薪割り機が必要だという結論に至りました。
削りかけの鉛筆のようになっちゃいましたが、続きは改めて業者さんから機械を借りてきて仕上げることにします。いやはや。