知る人ぞ知るディープな蕎麦名店「大梅」で、超まんぷく体験!
ラーメン屋よりそば屋のほうが圧倒的に多いここ安曇野で、一二を争うディープな蕎麦専門店が「大梅(おおうめ)」です。
何がディープかと言えば、まず看板らしき看板が表に出ていません。通りから見ると生け垣に遮られて、そこに店があることすらわからない“隠れ家”のような存在です。
午前11時に開店して午後2時までの3時間しか営業しておらず、しかも蕎麦が売り切れると即、看板になってしまいます。
お品書きも蕎麦5種(もりそば<二八>、かけそば、鴨南そば、鴨つけそば、天もり<天ぷら+二八>)、つけ合せ2種(天ぷら、上新香)のみ。
自家製粉石臼挽き・手振るいの手打ちにこだわった相当ストイックな専門店なんですね。
実際、私たちもご近所にいながら、たまに立ち寄ってもほぼ「売り切れ御免」で、いまだかつてその味を体験したことがありません。
さすがに悔しくて、先日、朝食を抜いて開店直後に行ってみました。
玄関を潜ると靴箱があり、靴を脱いで上がります。中はいわゆるオーソドックスな蕎麦屋の作り。手前がテーブル席、奥が掘りごたつ式の小上がりになっています。
4人がけのテーブル席に着きました。
驚いたことに平日の開店間際なのに、年配のご夫婦と仲の良さそうな高齢男性の2人組がすでに席を温めているじゃないですか。
どちらも常連さんらしい慣れた口ぶりで店員さんに二八そばを注文しています。
私たちは、天もり<天ぷら+二八>(2000円)を頼みました。
そば茶を飲んで料理を待ちます。あれ?中身はコーヒー?と見紛うような素敵な茶器に入って出てきました。
30分ほど待って少し黒みのある田舎風の二八そばがテーブルに並びました。コシがあって喉ごし抜群。期待どおりの上質な信州そばです。
薬味は七味のみ。安曇野なのにワサビがありません。聞けば「ワサビを付けるとそばの香りがわからなくなってしまうから」という理由で出さないのだそうです。なるほど。
続いて皿からこぼれんばかりに盛り上げられた天ぷらが登場。えび2本、サツマイモ、レンコン、しいたけ、舞茸、もち、アスパラ、ブロッコリー、ちくわのイカ巻き、そして野菜のかき揚げ。それぞれ肉厚があって食べごたえ十二分です。
粗塩か天つゆでいただくのですが、軽く揚がっていてスルスルと胃袋に入っていきます。おいしくてたくさんあってお得だなぁ~と感激していたら、
「こちらそばに付いている煮物です」
なんと!さらにふろふき大根、たけのこ、えんどう、人参、ナス、肉団子、高野豆腐が大鉢に盛られて出てきました。
ええっ!こ、これも?
「食べ切れないときは天ぷらはお持ち帰りいただけますけど、煮物はダメなので、煮物から先にお召し上がりくださいね」
とのことで、煮物に箸をつけつつそばをすすり、天ぷらを食します。煮物もどっしりと食べごたえがあるのに味付けは軽やかで、これまたおいしいんですね。
結局、天ぷらを半分残し、店が用意してくれた紙箱に詰めて持ち帰りました。
こだわりの蕎麦専門店というと味は絶品だけど量が少ないのが定石ですが、ここ「大梅」は違います。質も量も貪欲に追求した、かなり珍しい部類の店じゃないでしょうか。
ちなみにこの日の我が家の晩ごはんは、温め直した天ぷらをおかずにうどんにしました。1日の食費で考えるとコスパはかなり良く、大満足です。
運良く店が開いていたらぜひ一度、暖簾を潜ってみてください。おすすめです。
何がディープかと言えば、まず看板らしき看板が表に出ていません。通りから見ると生け垣に遮られて、そこに店があることすらわからない“隠れ家”のような存在です。
午前11時に開店して午後2時までの3時間しか営業しておらず、しかも蕎麦が売り切れると即、看板になってしまいます。
お品書きも蕎麦5種(もりそば<二八>、かけそば、鴨南そば、鴨つけそば、天もり<天ぷら+二八>)、つけ合せ2種(天ぷら、上新香)のみ。
自家製粉石臼挽き・手振るいの手打ちにこだわった相当ストイックな専門店なんですね。
実際、私たちもご近所にいながら、たまに立ち寄ってもほぼ「売り切れ御免」で、いまだかつてその味を体験したことがありません。
さすがに悔しくて、先日、朝食を抜いて開店直後に行ってみました。
玄関を潜ると靴箱があり、靴を脱いで上がります。中はいわゆるオーソドックスな蕎麦屋の作り。手前がテーブル席、奥が掘りごたつ式の小上がりになっています。
4人がけのテーブル席に着きました。
驚いたことに平日の開店間際なのに、年配のご夫婦と仲の良さそうな高齢男性の2人組がすでに席を温めているじゃないですか。
どちらも常連さんらしい慣れた口ぶりで店員さんに二八そばを注文しています。
私たちは、天もり<天ぷら+二八>(2000円)を頼みました。
そば茶を飲んで料理を待ちます。あれ?中身はコーヒー?と見紛うような素敵な茶器に入って出てきました。
30分ほど待って少し黒みのある田舎風の二八そばがテーブルに並びました。コシがあって喉ごし抜群。期待どおりの上質な信州そばです。
薬味は七味のみ。安曇野なのにワサビがありません。聞けば「ワサビを付けるとそばの香りがわからなくなってしまうから」という理由で出さないのだそうです。なるほど。
続いて皿からこぼれんばかりに盛り上げられた天ぷらが登場。えび2本、サツマイモ、レンコン、しいたけ、舞茸、もち、アスパラ、ブロッコリー、ちくわのイカ巻き、そして野菜のかき揚げ。それぞれ肉厚があって食べごたえ十二分です。
粗塩か天つゆでいただくのですが、軽く揚がっていてスルスルと胃袋に入っていきます。おいしくてたくさんあってお得だなぁ~と感激していたら、
「こちらそばに付いている煮物です」
なんと!さらにふろふき大根、たけのこ、えんどう、人参、ナス、肉団子、高野豆腐が大鉢に盛られて出てきました。
ええっ!こ、これも?
「食べ切れないときは天ぷらはお持ち帰りいただけますけど、煮物はダメなので、煮物から先にお召し上がりくださいね」
とのことで、煮物に箸をつけつつそばをすすり、天ぷらを食します。煮物もどっしりと食べごたえがあるのに味付けは軽やかで、これまたおいしいんですね。
結局、天ぷらを半分残し、店が用意してくれた紙箱に詰めて持ち帰りました。
こだわりの蕎麦専門店というと味は絶品だけど量が少ないのが定石ですが、ここ「大梅」は違います。質も量も貪欲に追求した、かなり珍しい部類の店じゃないでしょうか。
ちなみにこの日の我が家の晩ごはんは、温め直した天ぷらをおかずにうどんにしました。1日の食費で考えるとコスパはかなり良く、大満足です。
運良く店が開いていたらぜひ一度、暖簾を潜ってみてください。おすすめです。