木守柿(きもりかき)が、いっぱい?
木守柿(きもりかき・きもりがき)という言葉があります。
収穫後の柿の木に実を一つか二つ残しておくことを言うそうです。
昔の人は、たくさん実をつけてくれた柿の木への感謝の気持ちと、来年もたくさん実ってくれますように、という願いを込めて最後の実をいくつか枝に残したそうです。
また寒い冬を迎える野生動物たちにも自然の恵みを分かち合おうという“共生”の想いも込められています。
先人たちの温かい知恵ですね。
ところで、我が家の柿の枝先にも木守柿があります。
ただし、枝に残っているのは一つや二つじゃなくて...ご覧のとおり夥しい数です。
大きいものから順に収穫していったんですが、結局最後にちまちました実がこんなにいっぱい残ってしまいました。
高枝切り鋏で採るのも難儀で、葉の落ち切った枝にびっしりとぶら下がったままです。
でも、枝先をよく見ると...ヘタだけ残して食いちぎられた痕があっちにもこっちにも。
朝になるとさまざまな野鳥が飛来して、オレンジ色の実をツンツンとつついていくんですね。
安曇野中の野鳥が冬を越せるぐらいありそうです。少しは“鳥助け”になってるかな?